春分の後に来る満月の日に続く日曜日は、イエスの復活を祝う復活祭です。英語ではイースターですが、フランス語では Pâques(パーク)と呼びます。

復活祭は春の訪れを告げる祭日でもあります。信仰心がなくても、クリスマスのように浮々してくるお祭りです。ケーキ屋さんのショーウインドーも、復活祭にちなんだチョコレートが飾られるようになりました。園芸センターにも復活祭グッズの広いコーナーができていました。




復活祭のシンボルとして多く使われているのは、新しい命をあらわす卵、そして多産をあらわすウサギです。

ショーウインドー
ケーキ屋さんのショーウインドー

復活祭を演出する飾り



復活祭直前の日曜日は、Rameauxラモー)というキリスト教の祭日です。

「ラモー」はラテン語に語源があって(ramus)、「小枝」を意味します。小枝としては、オリーブ、ツゲ、ヒイラギ、イチイ、ロリエ、マンネンソウなどが使われるそうですが、私が住んでいる北フランスではツゲの小枝が使われています。
ラモー 
街角で、ツゲの小枝が売られていました。寝室などに飾り、翌年の四旬節のときに燃やすまでとっておくのだそうです。ツゲを神聖なものとして扱うところ、神道の榊(サカキ)に通じるものがあるように感じます。

復活祭を祝うチョコレートは誰でも買いますが、ツゲの小枝を買うのは、信心深そうなお年寄りばかりのように見えました。

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作成: 2003年3月

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