エスカルゴの本場はブルゴーニュ

Escargot de Bourgogne


エスカルゴの調理法
目次: 食用にするエスカルゴとは?
エスカルゴを捕まえてから下味を付けるまで
エスカルゴの調理法
エスカルゴ料理の代表はブルゴーニュ風 | エスカルゴを食べるときに必要な道具 | エスカルゴ料理は色々ある
カタツムリを食べる歴史など

エスカルゴ料理の代表はブルゴーニュ風
日本でもおなじみなのは、写真のように殻に入ったエスカルゴではないでしょうか? ガーリックバターで風味をつけています。

下ごしらえしたエスカルゴを殻に入れた後、パセリやニンニクのみじん切りを入れて練りこんだバターを詰めてオーブンで焼きます。バターが沸騰し始めたらオーブンから出します。


フランスではエスカルゴ料理は前菜で、写真のような料理法では6個か12個食べます。高級レストランでは気取って6個だったりしますが、ブルゴーニュの大衆的なレストランでは12個でる方が普通です。

自分でとった人たちがご馳走してくれるときには、1人で30個でも50個でも食べたりしまったりする人もいます!


エスカルゴのブルゴーニュ風のレシピ

オーブンに入れれば良いものもたくさん売られていますが、冷凍食品やどのエスカルゴかも分からない材料の食品を買うよりは、自分で作ってしまった方が良いのではないでしょうか?

ごく簡単な料理法なのです。常温で柔らかくしたバターに、エシャロット、パセリ、ニンニクのみじん切りを混ぜ込んだペースを作るだけです。

ちなみに、ブルゴーニュでは、パセリとエシャロットを非常によく使います。

 エスカルゴ
エスカルゴ・ド・ブルゴーニュ

プティ・グリ

フランス エスカルゴ

【殻付きの料理の場合】
 エスカルゴの殻

エスカルゴ殻 24個入

エスカルゴ殻36粒入り

エスカルゴの殻【1個】

 エシャロット

 その他: バター、パセリ、ニンニク、塩、胡椒

 入れると良いもの:
 (いづれか少々)
ブランデー。特に、マール・ド・ブルゴーニュ パスティスなど、アニスの薬草酒
あるいはアニス

【簡単にするには】
 ガーリックバター:

ガーリック バター
ブルゴーニュ風

自家製ガーリックバター
(冷凍保存可能)


エスカルゴ用ガーリックバターの材料 (エスカルゴ4ダース分):
Beurre d'escargots à la bourguignonne

材料 レシピ 1 レシピ 2
バター 250グラム 250グラム
ニンニク 4かけら 10グラム
エシャロット 1個 30グラム
パセリ 2分の1束 20グラム
塩、胡椒 少々 塩: 12グラム、胡椒: 2グラム


作り方:

ニンニク、エシャロット、パセリをみじん切りにする。
常温で柔らかくしたバターにを混ぜ込み、ポマード状に練り上げる。
エスカルゴの殻にエスカルゴを入れ、を殻の淵まで入れる。
を冷蔵庫に入れる。
調理を始める数分前にを熱したオーブンに入れ、強火で焼く。バターが沸騰し始めたらすぐにオーブンから出し、ただちにテーブルに出す。
*加熱時間は5~10分。


ブルゴーニュの人たちが作るときには、ブランデーやアニス酒をまぜて風味を出したり、ほんの少し細かなパン粉を入れて脂っこさを抑えるのがコツだったりします。

このブルゴーニュ風エスカルゴに隠し味を入れるなら、アニス酒だと思っています。アニスの粒を少し入れるのも良いようです。バターで胃にもたれる料理になるのですが、アニスが入っていると、なぜか胃にやさしくなるのです。

エスカルゴを食べるときに必要な道具
貝殻に入ったエスカルゴが伝統的な食べ方なのですが、この場合にはエスカルゴ専用の道具が必要になります。

まず、オーブンで焼くときに転がってバターがこぼれてしまわないように、くぼみのある専用の皿(エスカルゴディッシュ)にエスカルゴをのせます。それから、殻の中からエスカルゴを取り出そうとすれば殻は熱いので、殻を押さえて挟む道具(エスカルゴトング)。さらに、エスカルゴを取り出すのに適した細くて小さなフォーク(エスカルゴフォーク)も必要です。

ブルゴーニュ地方に住む家庭なら、誰でもこのエスカルゴセットを持っていると思うのですが、めったにエスカルゴを食べない人が買うのはもったいないような気もします。もちろん、こうやって食べると、いかにもエスカルゴを食べている気持ちになって楽しいのではありますが!
エスカルゴを食べるのに必要な道具:

殻付きエスカルゴに必要    殻なしで食べるときに必要

エスカルゴディッシュ

エスカルゴプレート

エスカルゴトング

エスカルゴフォーク

その他  エスカルゴスタンド 丸型 6穴用


殻に入れたエスカルゴの料理では、ガーリックバターがこぼれないように窪みのある皿くぼみのは便利です。とは言っても、それがなければならないというものではありません。

上に並べたエスカルゴグッズに、エスカルゴスタンドなるものの画像を入れたのですが、こんなものが存在するとは知りませんでした!
庶民的なレストランで出された前菜のエスカルゴ。

幾つ入っていたのか分かりませんが、1ダース以上あったと思います。
私がエスカルゴを家で食べるときには、たいていはエスカルゴは瓶詰のものを買って、自分でガーリックバターを作って調理するのですが、最近ではエスカルゴプレートを使うことが多くなりました。

理由は2つ。まず、使ったエスカルゴの殻を再利用するために洗うのは面倒。そして、エスカルゴの殻を何度もオーブンで焼いているうちにエスカルゴ・ド・ブルゴーニュの美しい殻の色は白っぽくなってしまうのです。
耐熱性の陶磁器。

エスカルゴの皿やプレートでは6個か12個が単位なのですが、これは一つ一つ離れているので、数を気にしないで用意できるので便利。

家庭で料理したので、パイ皿に入れてオーブンしたままで出してきました。
田舎で素朴にエスカルゴの料理を作るときは、専用のプレートなどなしで、オーブンに入れることができるグラタン皿などに入れて作ってしまうこともあります。家庭のオーブンに入れて作るときには、たくさんのエスカルゴプレートを並べることはできませんから。

エスカルゴ料理は色々ある
ガーリックバターのエスカルゴ料理が一番ポピュラーですが、色々な調理法があります。
エスカルゴ料理のレシピ 仏語サイトへのリンク)

私は生クリームにアニス酒の風味をつけたものも好きです。この方が胃にもたれないので、バター味よりたくさん食べられますので。

エスカルゴを郷土料理としているブルゴーニュ地方にあるトップレベルのレストランでは、それぞれに工夫した料理を出します。


Poêlée d’escargots de Bourgogne sur une émulsion de persil plat et sa coque de crème d’ail
「ラ・ムルワーズ」のエスカルゴ料理 (ブルゴーニュ地方の3つ星レストラン)


Pommes de terre ratte confites, escargots de Bourgogne, crème à la moutarde de Beaune
マスタードを入れた生クリームソースのエスカルゴ料理 (ブルゴーニュ地方のレストランで)

おいしそうに見えた料理ビデオ:
エスカルゴ(食品)を楽天市場で検索
エスカルゴは古代ローマでも珍重されていました

作成:2003年6月  最終更新:2010年1月

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