フランスのクリスマス
           

クリスマス・プレゼントの移り変わり
Un siècle de cadeaux de Noël

クリスマスに選ばれるプレゼントが何であるかは、その時代を現わしているのではないでしょうか?

フランスの新聞に、20世紀に代表的だったクリスマスプレゼントを紹介している記事がありましたのでご紹介してみます。

日本と似ているかも知れませんが、20世紀になったばかりの時期に人気があったプレゼントには驚くものがありました!
 
*  新聞記事に出ている写真を使うわけにはいかないので、それに相当するものを楽天広場などで販売されている画像をいただきました。写真をクリックすると商品の説明が出ます。ただし、現在売られているものですので、当時の商品を出していないものが殆どですが、ご参考までに・・・。


年代 トップ商品
1900年  オレンジ (注1
1910年  スズの兵隊 (注2
1920年  テディベア (注3
1930年  モノポリー

 メカノ 
    
1940年  着せ替え人形 (注4

 ミニカー  
    
1950年  電動式電車
1960年  レゴ

 バービー人形  
    
1970年  プレイモービル
 
 テレビゲーム

 ミニカー (注5
    
1980年  ボードゲーム

 ロボット

 モンチッチ (注6
     
1990年  テレビゲーム

 ゲームボーイ
    
2000年  テレビゲーム

 漫画など
    

注1: オレンジ フランスのシャトーなどにはオレンジ温室(orangerie)がありましたが、オレンジは貴族のシンボルでもありました。20世紀前半まではオレンジは高級果実だったので、クリスマスには子どもにプレゼントや見舞などに使われたそうです。日本でのマスクメロンに相当する感じでしょうか?
注2: 鉛の兵隊 第一次世界大戦が勃発したのが1914年。そんな時代を反映して子どもたちも鉛の兵隊を喜んだのでしょうか?・・・
注3: テディベア テディベア(Teddy bear )は、フランスでは「ours en peluche(ぬいぐるみの熊)」あるいは幼児語で「nounours(ヌヌース) 」と呼ばれます。

ドイツで生まれた熊のぬいぐるみ。パリの玩具会社が縫いぐるみの熊をコレクションに入れのは1921年。ここでブームがおきたのでしょうね。

フランスのテディベアのサイトに歴史が書いてあり、20世紀初めのテディベアの写真が入っていました。ページの上で、右手にドイツのSteiff社の熊(1903年)、その下の左手はパリのPintel 社の熊です。
注4: 着せ替え人形 プレゼントに選ばれていたのは「レナル人形(Poupée Raynal)」という名前で、20世紀前半にフランスで流行った高級な人形です。日本で通用している表記は「レイナル」かも知れません。

パリの人形博物館でも特別展示会(Exposition sur les poupées Raynal)が行われたようです。こちらのページにも美しいレイナール人形の写真が多く出ています。ネットオークションに出ているのはこちら
書籍も出版されています ⇒
注5: ミニチュアカー フランスのメーカーであるMajorette社製と特定されていました。
注6: モンチッチ 1970年代から日本商品がフランスの子どもたちの人気を集めます。この「モンチッチ」も日本で生まれた縫いぐるみ。ネーミングは、フランス語の「モン(私の)」と「プチ(小さく可愛い)」を合わせたことにも由来しているようですが、フランスでの商品名は「Kiki」となっています。



作成: 2008/12


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