フランスのクリスマス

食べ過ぎになるシーズン!
Je veux m'en fourrer, fourrer jusque-là ♪



クリスマスから、大晦日、新年に続く時期は大勢で集まる機会も多く、お祭り気分です。

ひっそり一人でこの時期を過ごすことは難しいと思います。一人で過ごすのだなどと分かると、誰かしら友達が食事会に誘ってくるのではないでしょうか? このお祭り騒ぎのときを孤独に過ごすのは、よほど気の毒に思えてしまうらしいのです。

レストランでは、クリスマスの日と大晦日のために特別メニューをつくります。レストランでお祝いをする人も多いので、クリスマスや大晦日は早くから予約を入れないと席がとれません。

フランスのクリスマスは、日本のお正月のようなもの。家族だけ過ごすのが伝統的です。

大晦日の方は、友だち同士で大勢集まって賑やかに過ごしながら新年を迎えます。零時になって新年を迎えると、集まった人たちが抱き合ってお祝いのキスをします。

食べ過ぎて体調をこわす人も多い

ともかくクリスマスから新年にかけての時期は、ご馳走を食べる機会がたくさんあるのです。体調をくずさないようにしなければ!・・・と構えてしまうほど。と言うか、食べすぎで病気になっても仕方がない! という時期なのです。

ちなみに、この時期にはチョコレートが大量に消費されます。クリスマスから新年の時期にかけて、4万トンのチョコレートが食べられています!

オッフェンバックのオペレッタ『パリの生活(La Vie Parisienne)』に、Je veux m'en fourrer, fourrer jusque-là というアリアがあります。

「ここまでたらふく食べたい」と歌うのですが、「ここまで」というのは、口のところまで。片手で口の前に線を引いて歌います!

フランス人たちがたらふく食べているのを見ると、このオペレッタを思い出してしまいます。

クリスマス前から、テレビではご馳走にできるような食品のコマーシャルを流します。暖めれば良いだけの商品なども多いのですが、ともかくご馳走らしく見えるものを用意しないといけないというわけで、料理が下手な人たちのために宣伝しているのでしょう。

そんなご馳走のコマーシャルの後、今度は食べすぎにきく胃腸薬のコマーシャルも流れてくるのですから、いかにもフランス的だと笑ってしまいます!


作成: 2006年12月


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