菜の花畑


菜の花畑が広がる風景
(左に見えるのはブルゴーニュ地方の行政中心地ディジョン市)

 4月後半のブルゴーニュ地方では、菜の花が野原を染めて、まるで黄色い海のように広がります。この時期には休閑地や牧場などにはタンポポ金ボタンの花も咲くので、野原は黄色が圧倒的に占めるようになります。

 菜の花畑は遠くから見ると美しいのですが、そばを通ると嫌な匂いがするのが欠点です。もっとも、野原を彩るために菜の花を栽培しているわけではないので文句は言えませんが!

 花が終わって菜種ができる6月末に、黒ゴマのような小さな虫が大量に発生したことがありました。白や黄やピンクなどの色に惹かれるらしいのです。農村の家々にある庭の白いガーデンテーブルやイスは真っ黒になってしまうほど集まりました。淡い色のシャツを着ていると、これにも虫がたかりました。気持ち悪いことこの上もありません!

 どうやら菜の花にまく農薬と関係しているらしいのです。新種の農薬だったのかも知れません。幸いにも2、3年たつと、この小さな黒い虫の異常な大量発生はしなくなりました。

 そんな虫がいたことを忘れたころ、実がなっている菜の花畑に、こんな看板が立っているのを見つけました。
 地球の温暖化に反対して、ここでは菜の花のジエステルを作っています、というもの。

 菜種油をリサイクルしてバイオディーゼル燃料を作り、それをガソリンの代わりに使うというものだと思います。

更新: 2006年8月



Home