3月中旬に行った朝市で、タンポポの葉を売っている人たちがいました。
フランスにはたくさんいるロマと呼ばれる移動民族の女性たちが野生のタンポポの葉を摘んできて売っているのではないかと思いました。
タンポポの葉は農家で栽培されたものも売られており、春先のフランスには食卓にのぼるサラダとして知られています。
この時期にしか食べられないタンポポの葉なので、どうせなら栽培ものより野生のものを食べたい。
買おうとしたら、2種類あると言われました。
上の写真で手前に写っているのは、よく知られたタンポポの葉。その向こうにある山は、初めて知った野草の名前でした。
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「ロバの鼻」という名の野草 |
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知らなかった方の野草は「Groin d'âne」という名だと言われました。そのまま訳せば「ロバの鼻」。
奇妙な名です! |
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Groin d'âne |
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ギザギザがあるところ、葉はタンポポによく似ているのですが、よく見れば違います。葉が大きめで、ギザギザの間隔が短いことと。さらに、根の部分がはっきりと赤くなっています。
タンポポの葉のページに入れた写真をご比較ください。
それにしても、なぜロバが引き合いに出された名前がついているのでしょう?
「Groin d'âne」という名ですが、「âne」はロバ、「groin」というのは動物の鼻(鼻ずら)を意味す単語です。人間の鼻なら「nez」ですが、醜い顔をした人に対しては「ぶた面」のような感じでgroinが使われことがあります。
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色々な呼び名がある |
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この野草を売っていた人は、「Chicorée)」とも呼ぶと言っていました。インターネットで調べてみると、「ロバの鼻」という名はタンポポの方に使っている人もあるし、それほど普及している名前でもないと感じました。
ようやく、学名から植物を特定することができました。
Crepis vesicaria L. (ブルゴーニュにある国立農業研究所のサイト)
このサイトでは、Crépis à feuilles de pissenlit が一般的な呼び名で、Barkhausie
à feuilles de pissenlit、Crépide de Haenseler、Groin d'âne
とも呼ばれていると記載されていました。
この植物が成長したときの写真が何枚か入っていて、写真をクリックすると大きな画像が見れます。例えば、こちらの画像。よく道端で見かける草だと気がつきました。タンポポのような黄色い花をつけますが、背が高い草。いかにも雑草という姿なので写真もとったことがなかったようです。
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お味は |
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朝市では2種類のタンポポを買って味を比べてみることにしました。
サイトでレシピを検索してみると、やはり食べ方は普通のタンポポと同じ。ドレッシングのサラダにし、そのサラダには炒めたベーコンを入れるというのが一般的のようでした。
売っている人に言われたように、普通のタンポポよりも苦みが強かったです。普通の野生のタンポポの葉にも少し苦みがあるのですが、こちらはもっと強い。はっきり言って、「また食べたい」というものではありませんでした! |