沼地に咲く花

 日本なら天然記念物になってしまうような「ビーナスの木靴」という野生のランを見に行くのは、ブルゴーニュ北部の人造湖がある地域の森の中です。



 前景に黄色いショウブの花、遠景に白いハスの花があるのが見えるでしょうか?

 ずいぶん昔につくられた湖なので、人造湖だと言われなければ自然にできた湖だと思ってしまいます。近くにあった修道院のお坊さんたちが湖を作ったのだそうです。

 湖によって植物の生態が変わったらしく、色々と珍しい植物が見られる地域です。フランスでは珍しいスギナまで見つけてしまいました。スギナの形の草はたまに見るのですが、春先にはツクシを見れるはずだから確かめてみたいと長いこと思っているのに、まだ確認したことがありません。

 フランスの友達に、ツクシご飯の話しなどをすると目を輝かされます。でも、春を感じさせることに価値がある料理なのであって、特別に美味しい味がするものではないと言うと、そっぽを向かれてしまうのです! それで、長いことツクシを見つけてみたいと思いながら、その時期にツクシ探しをできないでいるわけです。



Iris des marais
(Iris pseudocorus)


nénuphar blanc
(Nymphaea alba)
左の写真にマウスを近づけると、ここに拡大写真が出ます


作成:2004年6月
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