ミント
Menthe

 野生のミントがあるはずだと長らく思っていたのですが、ようやく見つけることができました!

 9月半ば、ブルゴーニュ南部にある農家民宿に泊まっていた時の夕方、近くを散歩しようと思って歩きだしたら、道端がミントの並木道と言いたくなるほどたくさん生えていたのです。
 匂いをかいでみると、素晴らしいミントの香り! 葉はビロードのように柔らかい。

家の庭でもミントを2種類育てているのですが、こんなに素晴らしい香りはしません。

 育てているミンクと一つはモロッコのミントと呼ばれる品種。それに似ているのですが、こちらはもっと葉が柔らかくてサラダに入れるのに適していると思いました。モロッコのミントはハーブティーにするには非常に適しているのですが、葉が固いのです。

 ミントに間違いないだろうと思ったのですが、念のために宿に帰ってから農家の奥様に聞いてみました。
 「あれは、ミントでしょうか?」

 間違いなく食用にできると教えてもらいました。タブレのサラダをつくるときにはミントを採りに行っているとのこと。

 宿を発つ日に、ミントを少し採取してきました。庭に植えて、来年はそれを味わうつもり。ミントはとてもよく育つので、根づいてくれることを期待しています。


 ミントを見つけたのは牧草地帯

 ミントは水分を必要とすると思っていたので、水辺でいつも探していました。今回見つけたのは牧草地帯でした。

 ミントが群生していただけではなく、草や灌木が珍しい花や、秋を象徴する果実を付けていました。

 牧草地ではほとんど農薬をまくことはないのではないでしょうか? ブドウ畑や穀倉地帯と比べると、野生の植物の生息には大きな差があります!

左側には牛たちが見えます
宿に窓辺に飾った野の花
 間違えてミントだと思った草のこと

 上の文章を入れる前に、野生のミントだと喜んだ草を発見したことを書いていました。削除しようかと思ったのですが、残しておきます。あれから5年間、本物のミントは見つけていなかったのでした!

 レストランでボリュームのある昼食を食べたので、腹ごなしに運河のほとりで休んでいたら、水辺に野性のミントらしき草が生えているのを見つけました。


ブルゴーニュ地方南部、ロワール河にそって流れる運河

 花は家庭菜園で見るミントのもの。匂いを嗅ぐと、ミントの香り。間違いない! と喜んで持ち帰りました。


Menthe aquatique (Mentha aquatica) ???

 タブレという名の、ミントを入れると味が引き立つサラダのような料理に入れてみたのですが、ミントの味がきつすぎていただけません・・・。庭の片隅に生えているミントの方が良い味がします。野生の方が香りが良くて美味しいのではないかと思っていたので、がっかりしました。

 野生のミントには色々な種類があるはず。図鑑で調べたら、水の中に生えるミントのようです。

 説明を見ると、興奮させる、吐き気をうながす、収斂される効果がある薬草。なんのことはない。これは食用には適さない種類のようでした。

 川で野生のクレソンを取って、おすそ分けしてくれたことがあるお爺さんに会ったときに、野生のミントも採るのかと聞いてきました。お腹をさすって、「ミントはだめだよ」という返事。知らないというのは怖いものです!


 ミントが欠かせないタブレとは?

 気がつけば、ミントのことを書いたのにタブレといいうサラダを2度とも引き合いに引き出していました。何を隠そう、私の大好物なのです!


フランス製 クスクス
 タブレは、南アフリカ料理に欠かせないクスクスという粉を使います。

 この料理のレシピを日本語で紹介しているページがあったのでリンクを入れておきます: ミントと枝豆のタブレ

作成: 2004年8月   更新: 2009年9月



Home