ペルス・ネージュ (スノードロップ)

ブルゴーニュには厳しい寒さの冬があります。それでも、ちゃんと春はやって来るのだと感じさせてくれるのは、ペルス・ネージュという花が庭に姿を見せるときです。


2005年2月中旬撮影
まだ野原には何も花がない時期なので、特別にこの花をいとおしく思ってしまいます。

ペルス・ネージュは本来は森や野原に咲く花なのですが、咲いているのを見かけるのは庭先です。背のたけが10センチくらいの小さな草で、繊細で可憐な花をつけています。人が住まなくなった家の庭に群生しているのを見ると、かなり生命力のある植物のようです。


ぺルス・ネージュは何と呼ぶ?

ペルス・ネージュ (perce-neige)」を仏和辞典を引いたら、「スノードロップユキノハナ(雪の花)」という訳になっていました。「マツユキソウ(待雪草)」という名でも呼ばれるようです。

厳しい冬にもめげず、1月ころから咲き始める花です。「ペルス(perce)」は「錐(きり)などの穿(せん)孔具」、「ネージュ(neige)」は「雪」という意味があります。percerという動詞は「突き刺す、穴をあける」という意味があります。

ペルス・ネージュというフランス語は、雪を突き破る花のイメージがあります。そのまま日本語にして「雪割草(ユキワリソウ)」と呼びたくなりますが、日本の雪割草とは全く異なる花のようです。
外部リンク: りーちの森の雪割草
スノードロップという名前も好きです。花が開いていない状態のときは、白いドロップのように美味しそうに見えてしまいますので!

Perce-neige (スノードロップ)


上の写真にマウスを近づけると、
開花した状態が見えます。


開いた花はランの花を思わせます
どうやら、日本では「スノードロップ」という名前が一般的のようです


スノードロップの苗2球入り
Galanthus elwesii

人気の八重咲き!!!
八重咲きスノードロップ2球
野生のぺルス・ネージュ

左の写真は、森に咲く同じ仲間の花。

上の庭先に咲くペルス・ネージュと比べると、かなり異なっていて、どこかスズランに似ているように見えます。

早ければ1月末から咲き始め、3月ころまで花が見られます。

Nivéole de printemps

更新: 2010年1月



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