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パソコン操作・トラブル解決記録

ソフト:
プレゼン作成

Microsoft PowerPoint 2007

2010年12月作成、2011年4月更新の情報
 使用OS: Windows Vista
使用ソフト: Microsoft PowerPoint 2007, Windowsメール
メーカーサイト: マイクロソフト

 メールで送られて来たPowerPointのファイルを開けないときの解決法

トラブル状況: PowerPointファイルを2人の共同作業で仕上げようとしていたのだが、1回目に来たファイルは開けたのに、相手がスライドを3枚差し替えたファイルを送ってものを開くことができなかった。
トラブルの原因: 私が使っているソフト(PowerPoint 2007)より古いバージョン(1997-2003)で作成したファイルであったことが原因らしい。
解決方法: 同じバージョン(PowerPoint 1997-2003)がインストールされているパソコンで難なく開くことができた。
備考: PowerPoint 2007で作ったファイルは、古いバージョンしかインストールされていないPCで開くことができないのは普通のことだったが、逆に古いバージョンのものが新しいバージョンで開けないというのがありうるとは思っていなかった。しかし、たまには何らかの理由で(新バージョンはセキュリティーが強すぎるから?)開かないことがあるようだ。
使わなくなった古いパソコンも、古いバージョンを入れたままで保管しておくと、こんなときに役立つものである!


問題発生、試してみたこと:

送られてきたパワーポイントを開こうとすると、エラーメッセージがでた。


マウスを近づけると拡大

テキスト、イメージ、オブジェクトの一部が破損しているため、それらをPowerPointで表示することができませんでした。破損の影響を受けたスライドはプレゼンテーションで空白のスライドに置き換えられました。失われた情報を回復することは不可能です...」

このメッセージで「OK」をクリックすると、差し替えられたはずのスライドの部分は白紙になっていた。正確にいえば、会社のロゴマークなどの背景だけは入っている。

1回目には問題なく開けたファイルに入っているスライドのうち3枚を差し替えて送ってきたので、変更した3枚のスライドだけを送ってくれるように先方に依頼した。ところが、スライド3枚だけのファイルも同じエラーメッセージが出る。OKの後は同じように白紙のスライドだ。

しかし、アイコンでファイルの中身が見えるプレビューでは図が入っているのが見える。つまり、先方はデータを入れたファイルを送ってきたことは明らかだ。

インターネットで調べると、プログラムファイルに入っているPowerPoint起動アイコンに開かないファイルをドラッグすると開くことがあると書いてある。それを試してみると、大きなプレビューが見えたものの、やはり同じメッセージが出て正常に開くことができない。

1回目に送られてきたファイルは問題なく開いていたのであるから、追加の3枚に何か問題をおこす内容が入ったのだろうか?…

思い出せば、以前にも同じトラブルがあった。その時も試行錯誤しているうちにファイルを開くことに成功したのだが、何をしたか思い出せない。あのときはプロテクトをかけた画像を入れられたのが原因だったと思う。

送られてきたファイルは、前のバージョンPower Point 1997-2003で作ったファイルだった。私が使っている2007はそれよりもセキュリティーが厳しいであろうから、その当たりに問題があるかと思い、PowerPointのセキュリティーのレベルを下げてみました。解決しない。

しばし時間をかけてインターネットで検索したのですが、ぴったりした対処法が見つからない。

今使っているPCはVistaなので、移動用に使っているWindows XPで開こうとしたが、やはり同じエラーが出る。


解決は簡単だった:

私のXPはPowerPoint 2007が入っている。それならと、埃をかぶっていたPowerPoint 2003が入っているPCを出してきて起動。

すると、エラーメッセージなどは出ずに、あっさりと開いた!  3枚にはぎっしり図表が入っていた。

開いたファイルを、名前を変えてメモリーフラッシュに保存した。

それをいつも使っているPCから開く、という段取り。

これまたエラーメッセージなしに、嘘のように簡単に開いた。

このファイル、何が気に入らなくてぐずったのかは分からない。

ともかくファイルが開けたので問題解決である。




ひとりごと:
最近はMicrosoft Office 2010が出たが、アップグレードする必要性を感じないので、2007を使っている。

2007も少しクセモノ。使い始めたときは自分でツールバーをカスタマイズできなくなったので不愉快だった。しかし、少ししたら慣れてしまった。

問題は、その前のバージョンを持っている人にファイルを送るとき。前のバージョンで保存しないと、受け取った相手がファイルを開けないからだ。

問題があるのは古いバージョンを持っている人だとばかり思っていたのだが、その逆もあるのだと知った。



追記(2011年4月)
PowerPoint 2003のパッチによる不都合

また同じ問題が発生したので、上述した方法で解決した。しかし、古いPCを出してこなくても良い方法があるのではないかと調べてみた。

私のトラブルに関係しているのかどうかは分からないが、PowerPoint 2003でファイルを開くと、実際には破損していないにもかかわらずファイルが破損されているというエラーメッセージが表示される問題が発生しているとあった。

でてくるメッセ―ジは、「ファイル "xxx.ppt" は破損しているため、スライドに含まれるテキスト、画像、またはオブジェクトの一部を表示できませんでした」。

問題を生じさせることがあるのは、日本マイクロソフトが2011年4月13日に公開したセキュリティ更新プログラム。MS11-022 Microsoft PowerPoint の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2489283)のPowerPoint 2003向けパッチで、これを入れると、エラーメッセージが出る可能性があるとのこと。

問題が発生する原因:
・PowerPoint 2007以降で作成され、スライドマスターなどのプレゼンテーション背景に画像が挿入されているファイル
・PowerPoint 2003で作成され、複数のマスターが存在し、各マスターに画像が挿入されているファイル

マイクロソフトでは、問題解決は見つけていないが、回避策を公開している【2011年4月21日現在】。
MS11-022 (KB2464588) を適用後、PowerPoint 2003 でファイルを開くと「ファイルが壊れています」というメッセージが出力される
   



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