わすれな草(勿忘草)

仏語名: Myosotis
学名: Myosotis
科属名: ムラサキ科 ワスレナグザ属



英語の呼び名は「Forget-me-not」と、まさに忘れな草なのですが、フランス語では一般的には「Myosotis(ミオゾティス)」と呼びます。語源はギリシャ語で(muosôtis)、なんと「ネズミの耳」の意味なのですが、それは葉の形から来ているそうです。

とはいえ、やはりフランスでも「忘れな草」のイメージは持っています。花言葉も、誠実な愛、私を忘れないで、などとなっています。

「忘れな草」と呼ばれる所以は、ドイツ悲恋伝説から来ているのだそうです。
ドナウ川の岸辺に咲くこの花を恋人のために摘もうとした騎士が、川の落ちて流れにのまれてしまい、最後の力をふりしぼって花を岸に投げ、「Vergiss-mein-nicht!((僕を)忘れないで)」という言葉を残して死んだ、というお話し。



忘れな草 (myosotis)
フランスではごくありふれた野の花なのですが、輝くように美しい青色だと思います。

それに蕾のときはピンク色で、花が開くと青くなるところ、日本のアジサイを思い出させます。

日差しが強くなる4月中旬過ぎから咲き始める忘れな草は、春もたけなわになったことを感じさせます。

忘れな草は湿気が多い土地が好きなようです。小川の辺などには、みごとに群生しています。しかし、忘れな草には色々な種類があり、水辺に咲くものは品種が違うようです。

繁殖力の強い草だと感じています。庭に少しでも植えておくと毎年増えてきて、いくらでも面積を広げてしまいますので!
作成: 2003年4月 更新: 2011年3月

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