森のヒヤシンス
Jacinthe des bois
2年前の4月中旬、パリの空港に近い田園地帯を散歩していて驚いたことがありました。森の中の開けていた野原に、一面が薄紫色に染まったところが現れたからです。
近づいて見ると、庭に咲いているのを見たことがある草のようです。でも近くには家はないし、観光客が行くような自然公園でもないのですから誰かが植えた花とも思えません。そこには昔は家があって、それが跡形もなく消えたあとに、この草だけが生き残って広がったのだろうと思いました。
森のヒヤシンス
Jacinthe des bois
ところが、最近になって植物図鑑を見ていたら、森のヒヤシンスと呼ばれる野生植物だったことが分かりました。
フランス西部に多い植物だそうです。それでブルゴーニュでは見たことがなかったのでしょう。
庭に咲いている花と比べて見ると、葉が細く、花の房も少なめという違いがありました。
開花期: 4月〜6月
2004年5月