菩提樹の花
Tilleul
 木々の中でも、樫の木と菩提樹は特別な位置占めているように感じます。百年以上たった大きな木があるのです。

 左は菩提樹の木。立派です!・・・

 花が咲いているときの菩提樹の木のそばを通ると、良い香りが漂ってきます。

アップしてみると、花火のような菩提樹の花!
 毎年夏になると、菩提樹の花を摘んでハーブティーをつくろうと思うのですが、つい時期は逃してしまう年があります。

 そもそも花を摘むのは容易ではないのです。花が咲いたかと思うとすぐに実がなってしまいます。実がなる前の花の部分を摘み取って乾燥させなければ美味しいハーブティーにはなりません。しかも地面に近いところの枝が落とされている木だと、手が花に届きません。まさか木によじ登ってまで花を摘むわけにはいきませんので・・・。

 大きな菩提樹の木が庭にある人は、毎日眺めながら摘みごろを選べるので羨ましいと思います。


 
 右は新緑のころの写真。まだ花は蕾の状態ですが、葉の方は食べたくなってしまうように美しい新緑です!

 写真にマウスを近づけると、花が咲いた状態のときの写真になります。

 ハーブティーにするには、花の部分と、それに一番近い細長い小さな葉の部分を摘み取ります。

 花が終わると実がなって、花が咲く前の蕾のときの状態と余り変わらない外観になってしまいます。
 ハーブティーというのは特に飲む気持ちはしないのですが、十年くらい前に、菩提樹のお茶に親しむ機会がありました。

 馬から落ちて骨折して入院したディジョンの公立病院では、消灯になる前に菩提樹のティーが運ばれてきたのです。寝つきをよくする効用があるのだとか。

 痛くて悲鳴をあげていた入院生活でしたが、日本の病院よりは遥かに自由が許されていたし、暖かい人たちに囲まれていたので、今では楽しかったと思えるほど良い思い出になっています。菩提樹のお茶を飲むと、そのときのことを思い出します。

朝市で売られていたハーブティー用の菩提樹
菩提樹はフランス語では「ティヨル(tilleul)」と呼ばれるのですが、日本でハーブティー用の葉として売られるときには「リンデン」と呼ばれているようです。
 リンデン

楽天市場で「リンデン」を検索
更新:2009年10月
Home