夏も盛りになった頃には、いつも活け花にしている雑草があります。 友人から douce-amère(甘い=苦い)という名の草なのだと教えてもらったときには、なにが甘くて苦いの?・・・と思ってしまうので、 一度聞いたら忘れられない名前でした。 |
正式な名称についているmorelle とはナス科の植物だという意味です。ナス科だと知ると、確かにナスの花によく似ているのでした。 湿気を好む植物だそうなので、どこでも見られるという植物ではありません。 実は毒だから気をつけるようにと友人から言われたのですが、乾燥した茎は皮膚病の薬として使われると図鑑に書いてありました。 |
Morelle douce-amère (Solanum dulcamara) |
手入れをしていて間違って切り落としてしまったゼラニウムの花をあしらって・・・ |
この植物が気に入っているのは、紫色の小さな花が何となく日本的に思えること。「都忘れ」という花も、こんな色だったのではないでしょうか?・・・ そして、花が咲いている間にも緑から赤に変わる実がなるので、一つの植物でありながら色彩があるので、生け花にすると映えるのです。茎はツルなので、自由自在に曲げられるのも長所! 丈夫な植物なので、花瓶の中でも元気にしていてくれます。 |
作成: 2004年7月 |