クルミ  noix / noyer

フランスの地方を見ていると、栗の木が育つ地域と、クルミの木が育つ地域は別々なのではないかという気がします。土壌が違うのではないでしょうか?

胡桃の木が育つところでは、落ちたクルミの実が芽を出して大きな木になることもあります。葉が密集して日の光を通さなくなるので、庭にあると夏には灼熱の夏でも木陰を作ってくれます。

noyer

花が咲くのは目にとまらず、実が膨らんでくるとクルミの木だったと思いだします。

8月末に撮影

クルミの木(noyer)は収穫が簡単な果樹だと思います。果皮(brou)皮の部分が茶色くなって、いわゆるクルミの実(noix)になった状態で落ちてきます。

10月に撮影

クルミの季節になると、道路沿いなどにある木の実を拾っている人たちも見かけます。

採れたての新鮮なものと、乾燥した状態では味が違い、それぞれの人が好みを持っているでしょう。

収穫したクルミを保存するときに注意するのは、温度の低いところで蓋などをして光を当てないこと。1年くらいは問題なく保存できます。


フランスのクルミの産地

世界で生産されるクルミは年間126万トンほどで、中国とアメリカが主要生産国。フランスの生産量は3万トンほどだそうです。

フランスでの有名なクルミの産地はドーフィネ地方ペリゴール地方

特に質の良いクルミとして認められ、AOC(原産地統制呼称)を持っているのは、「グルノーブルのクルミ(Noix de Grenoble)」と「ペリゴールのクルミ(Noix du Périgord)」です。

フランス最高とされる2つの地域でクルミですが、品種が異なるそうです。

AOCを持つクルミの産地 クルミの品種名 AOC獲得年
グルノーブル franquette、mayette、parisienne 1938年
ペリゴール corne、marbot、grandjean 2002年
*産地名に入れたリンクはオフィシャルサイトのURLです。

確かにAOCを持つクルミとして生産されているものは大きくて見事です。
下は、グルノーブル方面に旅行してきた友人が持ち帰って食事会で出した胡桃です。

作成: 2010年10月



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