早春のブドウ畑

ブドウの芽が顔を出してから厳しい寒さの日があると、霜で新芽がやられてしまう危険があるのだそうです。

ワイン用のブドウを生産できるほとんど北限のシャブリ地域では、寒さが厳しいので、それなりの対策をしているのが見られます。

右の写真は、このシャブリ地域で撮影した写真です。ブドウ畑のあちこちに置いてあった暖房装置をアップにしてみました。

暖房装置は常に稼動しているわけではなくて、温度が非常に下がるときだけに使います。夜中でも「危ない!」となれば、畑に行って火を入れるのだそうです。

右は5月初旬に撮影した写真。そろそろ暖房装置を片付けるところなのだと、農家の人が話していました。この頃まで、霜がおりてブドウがやられる危険があるのです。


下の地図を見てくださると、シャブリが生産される地域は、ブルゴーニュのブドウ畑のなかでも離れて北に位置していることがお分かりいただけるでしょう。

最近では、畑の温度を下げないために散水装置を使っているシャブリの畑もあります。

寒い地域でブドウを栽培している地域では、普通のワインでは質が落ちて競争力がなくなってしまうので、ブドウの収穫を遅らせて甘みの強いワインにしたり、発泡させたワインであるシャンペン(左の地図の上の黄色の部分)やスパークリングワインにしたりもしています。
2004年1月

Home