細い道を挟んだだけでワインの銘柄が変わる?
ブルゴーニュのブドウ畑を散歩していると、あぜ道を挟んだだけでワインの銘柄が変わり、価格の方も大きく異なるのに驚きます。明らかに地質が異なっていたり、日当たりが異なっていたりすることもありますが、見ただけでは差が全く認められない所もあります。
実際ブルゴーニュのワイン通は、ブドウ畑の区画割りや地形などが頭に入っていて、レストランでワインを選ぶときには、同じランクであっても知られていないために相場が低いワインを選んだりもしているのです。
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ロマネ・コンティ(Romanée Conti)の畑での農作業 (5月)
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たった7メートルの道...
上の写真は「ロマネ・コンティ」の畑。下の写真は、そのお隣にある「ヴォーヌ・ロマネ」という銘柄に分類される「ラ・グランド・リュ」の畑です。
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ロマネ・コンティのドメインの隣にあるラ・グランド・リュ(La grande rue)のブドウ畑 (5月)
こちらも高級ワインですが、あぜ道を挟んだだけで大きな価格の差が出ています
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ラ・グランド・リュの畑とロマネ・コンティの畑畑を分けている道の幅を歩幅で計算してみたら、たった7メートルでした。この2つの畑が隣接していることを地図で見せてラ・グランド・リュを販売しているワインショップがあります(こちらをご覧ください)。
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左がロマネ・コンティ―の石垣。右がラ・グランド・リュの石垣です。 |
ブドウ畑を比べてみると、土も同じように見えるし、両方ともよく手入れされています。「ラ・グランド・リュ」の方も有名な特級酒ランクです。それほどの価格の差が開くほど違うのだろうかと思ってしまうのですが...。 |