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記事 |
2004年は、トルナドの身に色々なことが起きた年になったようです。 |
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コンピュータが好きになったトルナド | |
コンピュータなんかには全然興味を持っていなかったトルナドは、ボクたちのHPに6ページも書いてくれました。 そのページがインターネットにのると、トルナドはすっかりコンピュータ好きになってしまいました。家の人の話しによれば、彼は特に「ラップ・トップ」というのが気に入った様子だったとのこと。 コンピュータが開いていると、必ずと言ってよいほどトルナドがやってきて、ミアゥー、ミアゥーとなくようになりました。しつこくて、うるさいくらいだった、と家の人は言っています。 |
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それでも、やっぱりアウトドアが好き | |
でも、「コンピュータをやりたい!」というのは長続きしなかったようです。 トルナドがキーボードをたたくのを、家の人が嫌がって邪魔したのがいけなかったのだと思います。子どもが興味を持ったことには、ちゃんと対応して、その才能を伸ばしてあげなければいけないのに・・・。どの家でもあることですが、残念なことです。 そのうち、トルナドは外で遊ぶいて、食事の時間になっても帰らないことが多くなりました。家にいるときは甘えん坊なのに、どうも遠出しないと落ち着かない様子なのです。 2、3日帰ってこないくらいでは、家の人たちは気にしなくなりました。 |
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タクシーを拾って帰宅 | |
この春、トルナドは怪傑ゾロの愛馬の名を汚すようなことをしでかしてしまいました。 1週間も家に帰ってこないので心配になった家の人が、近所を車でまわってトルナドを探しまわりました。すると、家から2キロくらいは離れたところで、さっと道路を横切る黒ネコがいるではありませんか。 「もしかしてトルナドでは?・・・」 家の人は車を降りて、黒ネコが入っていった家の庭先で「トルナド!」呼びました。 すると、姿を隠していた黒ネコが出てきて、とても嬉しそうな顔で挨拶します。トルナドでした。余り嬉しそうな顔なので、家の人は「やはり迷子になっていたのだ!」と確信しました。 それで、トルナドを抱きかかえて車に乗せます。トルナドも満足そう。 ところが車が走り出すと、トルナドはパニック状態! それまでは、お医者さんに行くときに1回くらいしか車に乗ったことはなかったはずですから当然でしょう。 窓から飛び出そうと暴れまわったのですが、家に近づいて見慣れた景色が見えてくると、すっかり落ち着いてしまいました。後部座席にちょこなんと座っています。 家の門をくぐったときに、家の人は笑いながら言ったそうです。 「ゾロが呼んだときには駆けつけなければいけないのに、おまえはタクシーで家に帰った!」 そんな意地悪なことを言われたので、しばらくの間、トルナドはすっかりしょげかえっていました・・・。 |
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家の人より、留守番に来てくれる叔母さんが好き | |
トルナドの家では、家族が旅行するときには、近所の叔母さんが来て食べ物を出してくれることになっています。 実はこの叔母さん、飼っていた黒ネコがいなくなったショックで、もうネコは養子にしないことにした人です。「ネコは大好き、でも、もう飼わない」という人は、ほかにもいるかも知れません。 叔母さんが一緒に住んでいたピカチューというネコは、トルナドにそっくりだったのだそうです。だから叔母さんはトルナドをとても可愛がっています。家の人がいないときは、トルナドのことをピカチューと呼んだりもしてしまっています。ところでピカチューって、どういう意味なのでしょうね? その叔母さんちはスペイン系なので、スペイン語なのかも知れません。 トルナドも、ピカチューのママがとても好きのようです。家の人たちが留守のときは、叔母さんが来る時間になると、必ず門の扉の前で待っていて、門があくと歓待して迎えるのです。家の人に対しては、そんなことは全然しないのに。 トルナドの家族が言うには、彼は変に遠慮がちのところがあって、ご飯をだすときには「食べなさい」というジェスチャーをしないと食べないんだそうです。それでトルナドは全然太りません。ところが、このピカチューのママがご飯を出すときには、もうガツガツというほど食べるのです。 そんな話しを旅行から帰ってきた家の人たちが聞いたときには、近所の別の黒ネコが来ていたのだと信じたのだそうです。でも、やはりトルナドが、ピカチューのママには全然違う態度で接していたのは本当なのでした。 どうもトルナドには神秘的な面があるようです・・・。 |
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また姿を消したトルナド | |
それから夏が来ました。・・・これ、トルナドの好きな表現でしたね。 夏休みで家族の人たちが2週間の旅行をしている間に、トルナドはいなくなりました。 帰ってきた家族に、ピカチューのママは報告しました。始めの1週間くらいは門のところで待っていたけれど、その後は姿を見なくなってしまった・・・。叔母さんは、自分の責任のようにしょげかえって報告しました。 「また、どこかに行っているのだろう」と言って、家の人たちは全然気にしなかったそうです。 ところが1週間も、2週間もたつと、だんだん心配になってきました。3週間もすると、「タクシーで探しに行こう」と言って探したりもしました。車の窓から顔を出して、「トルナド〜、トルナド〜」なんて叫んでいるのは、近所の人が見たらなんと思うだろうか?・・・と、とても恥ずかしかったけれど仕方ありません。 もうトルナドは帰って来ないのだろうということになりました。「もともと、どこかの家に住んでいたネコかも知れないし・・・」とも言われました。 ところが! ちょうど1ヵ月くらいたったとき、トルナドはひょっこり帰ってきたのです 2階にいた家族の人たちは、「ミアウ、ミアウ」となきながらトルナドが階段を登って来るのを見て大喜び。トルナドが、むしろ太ったくらいの感じがして、元気そのものだったのにも驚きました。 それからもトルナドは、時々いなくなる生活をつづけています。ボクは、トルナドがゾロに呼ばれたときに姿を消し、世の中の悪い事を退治するために活躍しているのだと思っています。 ゾロは屋根の上を飛び回るのを得意にしていますが、実はトルナドがやっているだ・・・、という風に想定すると、ゾロのお話しも実話らしく見えてきませんか?。 |
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