< 資料館 > 1. ネコはなぜ絵を描くか |
わたちたちネコは人間にインスピレーションを与えているだけではありません。ネコの中には優れた作品を生み出している画家がいます。 『ネコはなぜ絵を描くか −キャットアートの理論』という本では、そしたネコたちの仕事ぶりを紹介し、その画風や作品を分析しています。 |
かつては生物学者は、ネコが絵を描くことに芸術的動機があるとは認めたがらず、本能的な縄張りマーキング行動の一環、もしくは興奮状態のエネルギーを遊戯的に発散する行為であるという説明を好んでいた。 しかしながら、こうした方向で一貫した説明を与えるとすれば、人間の芸術からも、アクション・ペインティング系のかなりの数の作品は排除せざる得ないだろう。
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この本に登場するネコ画家たちの画風は、内発的還元主義、形態的拡大主義、抽象表現主義、田園ロマン主義、新総合主義、断片構成主義、周辺的リアリズム、超越表現主義、交感印象主義…など。 彼らの素晴らしい作品を豊富な写真で紹介されていますので、美術に詳しくない方でも楽しめる本と言えます。 「ネコのおしゃべり」編集部ではフランス語版を持っていますが、各国語に翻訳されています。ただしフランス語版も日本語版も入手しにくくなっているようなので、下に英語版のタイトルをご紹介しておきます。
この本を見たネコなら誰でも絵を書きたくなってしまうと思うのですが、才能があるかどうかが問題・・・。 高く売れるような絵を画けば、家の人たちも壁に画かれた絵をニコニコと眺めるでしょう。でも、芸術の域にまでいかなかったら、しかられてしまうだけになる危険もあります! こうしたトラブルを未然に防ぐために、著者のヘザー・ブッシュとバートン・シルヴァーのコンビは、ネコの画家としての創造性をテストするための本も出版しています。 かなり格調高い芸術論である『ネコはなぜ絵を描くか』の本とは違って、こちらの方は少しおふざけぽい感じもしますが、役に立つかも知れません。
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ヘザー・ブッシュ のサイトもあります(http://www.monpa.com)。 絵画を見ることができるギャラリーもできるようです。 ヘザー・ブッシュとバートン・シルヴァーのコンビは他にもネコに関する本をたくさん書いています。 それらの本を検索した画面はこちら! みんな英語版ですが。
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