ブドウの収穫

Vendanges

 ブドウの収穫方法: 機械でのブドウ収穫
目次: 心浮き立つブドウ収穫期
ブドウの収穫方法: 機械でのブドウ収穫 | 手摘みのブドウ収穫 | 手摘みと機械収穫の違い
ブルゴーニュのワイン通たちは、ブドウが人間の手で摘まれるか、機械で収穫されるかということにこだわります。超高級ワインの銘柄なら、機械で収穫してはいけないという規制があるので心配することはないのですが、安くておいしいワインを見つけようとすると、この問題はかなり重要なポイントになってくるのです。

ブドウが収穫される時期に旅行したとき、帰り道でブドウ畑に立ち寄ってみようということになりました。まずマコネと言われる地域で機械によるブドウの収穫を見学。それから、手摘みが行われているコート・ドールの高級ワインがつくられる地域にも行ってみました。

機械でブドウを収穫していた農協の人たちとの出会い

ワインの産地として世界中に知られているブルゴーニュ地方の中でも、お手頃価格の赤ワインを生産している地域に入りました。

車を走らせていると、ブドウ収穫のトラクターが見たので、そばまで行きました。

ブドウ畑で使うトラクター(enjambeur)は特殊な形をしています。車輪がブドウの木を跨げるように高くなっているのです。

そばには機械を見守っていた人たちが3人いました。収穫したブドウは農協で醸造するのだと教えてくれました。

トラクターが収穫している間は何もすることがないので暇なのでしょう。色々な話を聞かせてくれました。

トラクターのブドウ収納部分がいっぱいになると、道に止めていた別のトラクターの荷台にブドウが移されました。

このときは私とおしゃべりしていた人たちも手伝いますが、あっという間にすんでしまいました。

ブルゴーニュ南部の赤ワイン

このとき収穫していたのは、52年前に植えられたというガメ種のブドウでした。赤ワインに使われる品種です。

立派な木! ブドウの古木を見ると、いつも盆栽に似ていると思ってしまいます。

ブルゴーニュ南部のマコネと呼ばれる地域(マコン市の周辺地域)では、フルーティーで飲みやすい白ワインが生産される地域として知られています。
ブルゴーニュ地方のワイン地図 > マコネのワイン

赤ワインは今ひとつ..。ボージョレー・ワインと同様にガメ種のブドウが使われることが多いので、特別なご馳走に合わせて選ばれることが少ないワインです。

とは言っても、野心的なワイン醸造農家が幾つもあります。質の高いワインを作るのには土地が大きく左右するのでしょうが、丹精こめて育てて収穫したブドウからは驚くほどおいしいワインもできるのだとは思います。

白ワインの評価が高いブルゴーニュ南部のマコン周辺地域(マコネ―)ですが、素晴らしい赤ワインも生産されています。

例えば、有機栽培(BIO)で超こだわりのワインをつくっているギヨ・ブルー(Domaine Guillot-Broux)。このドメーヌの赤ワインはガメ種で作られたとは信じられないくらい深みのあります。

このドメーヌがガメ種のブドウでつくっている赤ワインをピックアップ:
         

このドメーヌについては、下の商品を扱っているショップが詳しく紹介しているので省略します。私が一番始めにギヨ・ブルーのワインと出会って感激したのも、この美しいラベルの白ワインでした!
 マコン・クリュジーユ・“レ・ジュヌヴリエール ドメーヌ・ギヨ・ブルー元詰

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ブドウ収穫機の欠点

機械を使っている農家で、最近のワイン収穫機は性能がよく、経験がない季節労働者よりも賢いのだと聞いたことがあります。機械がブドウの房を手で包むようにとらえ、少しゆすって未だ熟していないと分かるとブドウは切り取らないのだとか。

それでも...

このときの農協の人は、機械には大きな欠点があるのだと言って、収穫したばかりのブドウの木を見るように言いました。それが右の写真です。

機械は、ブドウの房の茎を残してしまうことが多いのだそうです。

ブドウを食べるときのことを考えると、茎はない方がおいしいワインになりそうな気がするのですが、これがないと、特に赤ワインの場合には味に深みがなくなってしまうそうです。

白ワインの場合は、機械収穫でも質がそれほど落ちないのだと言われています。


お昼の時間になったので、畑の人たちに別れを告げて、私たちはレストランに向いました。彼らは簡単なものを摘むだけで仕事を続けるそうです。

昼食後、コート・ドールのブドウ畑に立ち寄ったときには、もう午後5時ころになっていましたが、ブドウ収穫隊はあちこちに残っていました。

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