1月: エピファニー (Epiphanie)

キリスト教の暦で、1月6日は「エピファニー(Épiphanie)」。

クリスマスから12日日目のこの日、東方から3人の王様(博士とも言われる)が、星に導かれてベツレヘムにたどり着き、キリストに贈り物を贈って誕生を祝った日とされています。

この日、キリストが神の子として人間の前に現れたということになります。

「エピファニー(épiphanie)」という言葉は、ギリシャ語の「Ἐπιφάνεια(Epiphaneia、エピファネア) 」から来た言葉なのだそうです。

1月6日のエピファニーは、フランスでは祭日にはなっていないので、1月6日の前か後の日曜日に祝われることが多いようです。
内部リンク: フランスの祝祭日一覧

東方の3博士(Trois rois mages)の名前は、メルキオール( Melchior)、ガスパール(Gaspard)、バルタザール(Balthazar)。
* カッコ内は仏語表示

ブルゴーニュの州都ディジョンにある美術館にも、
エピファニーにまつわる絵画がありました。

ここをクリックしてご鑑賞ください。

エピファニーは、日本語では「公現祭」とか「主顕節」と訳されているようですが、余り知られていない祝日ではないでしょうか? フランスでも、エピファニーはクリスマスや復活祭のようには信仰とは関係なしに祝われるほどポピュラーではないように感じます。

年末から年始にかけてスペインを旅行したときには、エピファニーの祭りを各地で見かけて驚きました。小さな村の住民たちがキリストの誕生を再現する劇をしていたり、役場が子どもたちにプレゼントを配ったりしていたのです。
   
スペインで出会ったエピファニーの村祭り


ガレット・デ・ロワ
ただしフランスでも、エピファニーという宗教的な祭日のことを考えなくても祝う風習があります。

ガレット・デ・ロワ」と呼ばれるケーキを食べるのです。
新年を迎えたのに、このガレット・ド・ロワを食べないフランス人は本当に少ないのではないでしょうか。
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 作成: 2003年  更新: 2005年1月
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