夏 至 の 祭 り
聖ジャンの火

フランスでは6月21日とされている夏至の日は、一年で最も夜が短い日です。

この日、フランスでは大きな焚き火をする風習があります。「Ffeux de la Saint Jean(聖ジャンの火)」と呼ばれるお祭りです。

もともとはケルト人の風習だったそうです。火のあがり具合によってその年の収穫を占ったりするあたり、どの国にもある火を神聖なものとする素朴な信仰心でしょう。

聖ジャンの火は見晴らしの良い丘の上で行われるのが伝統的なやり方です。遠くからも火が見えるからです。これも京都で8月に行われる「五山送り火」を思い起こさせます。

20年ほど前からは、文化省のバックアップで、夏至の日を「音楽の日」とするようにもなりました。街角や公園などが開放され、この日はアマチュア音楽家たちが思い思いに夜遅くまで演奏します。

大きな焚き火ができない町でも、夏至の日は賑やかなお祭り日となりました。

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