ブルゴーニュに住むアンリエットさんの小川で洗濯する姿をご紹介します。 |
道路を渡って洗濯に・・・ アンリエットさんは、小さな村で昔の生活を守っている75歳の元気なお婆さんです。 お家には洗濯機もテレビもありません。そんなものは必要ないと言います。電話もなかったのですが、町に住んでいる子どもたちが不便で困ると言って、数年前にプレゼントしてしまいました。 洗濯をするのは、毎週月曜日の午前中。家の前の道路を渡ってすぐの所に小川が流れているので、そこを洗濯場にしています。村には共同洗濯場が幾つかあったのですが、昔から小川を使っていたそうです。 |
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向かいにある家の横に、小川に通じる小道があります。 | |
小川のほとりにつくられた洗濯場 小川のほとりには、アンリエットさん専用の洗濯場がつくられています。右手のドラム缶は、洗濯の道具を入れておくために設置しました。 そこから取り出した座るための木の箱みたいのには、クッションも入っています。これを石の上に置いて、膝をついて座って洗濯するのです。この木の箱は、普通の共同洗濯場でも使われていた形です。これがないと膝が濡れてしまいますから。 |
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近くの泉からわき出る水が流れてきているので、小川の水は透き通っています。アンリエットさんは家で洗剤をつけてざっと洗ってから来るので、川では洗い流すだけ。洗剤が小川に流れて汚染するのではないかと思った方のために説明しておきます。アンリエットさんは、難しいことを言うエコロジストなんかではないのですが、自然に優しい生活をしているのです。 | |
川や泉の水は繊維にやさしいので、洗濯しても生地が傷まないので良いのだそうです。それに大きなカーペットや毛布なんかを洗うにも、昔の洗濯場は便利。共同洗濯場でも、大きなものを洗うときには共同洗濯場に来るのだというお婆さんに会ったことがあります。 それでもアンリエットさんのように、毎回の洗濯を外でする人は、今のフランスに何人くらい残っているのでしょうか?・・・ アンリエットさん、いつまでもお元気で!
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2004年6月 |
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