夏の室内履き 「エスパドリーユ」
エスパドリーユとは?   スペインと国境を挟むバスク地方が発祥の地   どうやってエスパドリーユを作るのか?

家に入るときも靴を脱がないフランス。でも、靴を履いていたら、やはり寛げない。それで、室内履きをはく人が大勢います。ただし、全くおしゃれではなくて、庶民的っぽいとか、年寄りっぽくなってしまうという感じはあるかも知れませんが。

冬の室内履きは、パントゥーフル(pantoufle)という足元が暖かいもの。夏は、エスパドリーユ(espadrille)と呼ばれる、底の部分が縄のようになっているスリッパのようなものになります。


エスパドリーユとは?

エスパドリーユという靴は、靴底が縄で作ってあるのが特徴。この靴底にエスパルトの繊維を編み込んでいたことから名づけられています。今ではジュートで編まれています。甲の部分は布。

* espadrille: Chaussure dont l'empeigne est de toile et la semelle de sparte tresse ou de corde

室内履きとして素足で履くと、さらっとしていて気持ちが良い。夏にはこれに限ります!

左の写真のようなエスパドリーユが、一番普通の、つまり一番安いタイプの室内履き。

スーパーなどでもたくさん売っています。

色は好き好きで選ぶのですが、夏になってすぐに買わないと、つまらない色ばかりが売れ残っている中から選ぶことになってしまいます!
もう少しおしゃれなエスパドリーユの室内履きも持っています。

こちらは、私が家にお客さんを呼んで食事会などをするときに履くエスパドリーユ
本当は靴を掃かなければいけないのですが、いまだに家の中で靴を履いているのは落ち着かないのです...
フランス人が「エスパドリーユ」と聞いたら、まず夏の室内履きを思い出すのではないかと思いますが、こういう縄で編んだ底になっている外出用の靴もエスパドリーユと呼ばれて売られています。

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夏にさらっと気持ちの良いエスパドリーユ

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スペインと国境を挟むバスク地方が発祥の地

エスパドリーユという靴は、ピレネー山脈があるバスク地方が発祥の地です。

バスクとは、フランスとスペインの国境を挟んで、独立運動まである地域です。フランス人のイメージにつきもののベレー帽もバスクから来たものですから、この地方のファッションへの影響力は大きいですね。

何年も前の夏にバスク地方を旅行したとき、祭りをしている町に出会いました。町の人たちはみな赤と白の姿。

上に入れたリンクは、私が行った町ではないのですが、私が見たのも同じように白い洋服に赤い帯を締め、赤い紐がついたエスパドリルといういでたちでした。 みんながそうなので私も変身したいと思ったら、ちゃんとそれを売っている店がありました。

下は、そのときに買ったエスパドリルです。初めにお見せした室内履きとは違って、このように紐がついているのがエスパドリルの伝統的な形なのだそうです。

足に巻いて結ぶための赤い紐がついています


どうやってエスパドリーユを作るのか

エスパドリーユは靴底となる縄に特徴があります。伝統的なエスパドリーユはどんな風に作られるのかを見せてくれるスライドショーのビデオがありました。



今日の生産ではもっと機械化しています。
フランスのバスク地方にある工房のビデオ:


器用な方ならエスパトリーユを手作りできてしまうそうです:
外部リンク: ペリーヌのスペイン靴 エスパドリーユを作る 2
作成: 2006年7月  更新: 2011年3月

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