自宅に食事に招待した割合
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予想通りの数字でした。おもしろいのは、職場の人を呼ぶことが少ないことではないでしょうか? 親しくなった職場の人を呼ぶこともあるでしょうが、管理職レベルになると、ビジネスの接待で呼ぶケースも多いと思います。 |
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日本人は家に呼んでくれないと驚く 仕事の関係で時々日本に行くフランス人の友達が、「不思議だ」と言っていたことのひとつ。とても親しくなった日本人夫妻がいるのだけれど、日本に行ったときにはレストランに招待されて、自宅に呼んでもらったことがない。もちろん、その日本人がフランスに来たときには、彼らのパリのアパルトマンに招待して食事をご馳走しているのに・・・ということ。 その日本人は東京に住んでいます。田舎では違うでしょうけれど、東京では自宅に招待するということが非常に少ない、と私も感じています。住宅事情も悪いということもあるでしょう。人を呼ばないと、たまに呼ぶのは大変に感じてしまうものです。 日本人はフランス人のように気楽に家には呼ばないのだ、と教えてあげたら、ほっとした様子。家にも呼んでくれない人を「友だち」として扱っても良いものなのか?・・・、とふに落ちなかった気分が拭ききれたようでした。 長いこと不思議に思っていたことのひとつに、日本の引越しの挨拶があります。 「お近くにお越しの折は、是非お立ちよりください」。 そう言われると、わざわざ新居を見に行ってはいけないのだろうか?・・・と思ってしまう。フランスの友人は、「新しい家を見に来てください」とストレートに挨拶状をよこします。行ってあげなかったら、むしろ失礼にあたるくらいなのです。 何かの本に、「近くにお越しの折は・・・」という挨拶は中国語の表現から来ているのだ、と説明がありました。本当なのかは調べていませんが、中国では、わざわざ出かけて遊びに行ったとしても、「近くまで来たので立ち寄りました」と言うのだそうです。「わざわざ来た」と分からせると、相手の気持ちに負担をかけてしまうから。そう説明されると、この表現が納得できます。 中国では、気楽に立ち寄れる雰囲気があるのではないかと思いました。日本でも田舎では、ふらりと他人の家に立ち寄れる感じがあります。東京では、前触れなしに行くというのは、「めったに」と言うより「全く」なかったように思います。 フランスでは、気楽に友達の家に行きます。前触れなしに行っても、家の中が全くちらかっていないな、といつも感心します。例外として感じたのは、小さな子どもがいる家くらいだったように思います。スペースがあって、ゴチャゴチャにしないで済むからかも知れません。 |
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作成: 2005年2月 |
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