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夫婦というより「カップル」 まず始めに断っておかなければならないことがあります。タイトルとして「夫婦」と書きましたが、「カップル」と言う方が正確です。フランスでは法的に結婚しているか否かは問題ではなくなっていて、一緒に生活している男女のうち15%は法的な結婚手続きをしていません (それに関するデータ)。 でも「妻」と「夫」という言葉を使った方が便利なので、結婚していないカップルも夫婦という言葉を使っておきます。 |
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ホームパーティでは、男性が台所に立って料理をし、女性陣は料理が出てくるのを待ちながらおしゃべり、 というのが、私にとってはごくありふれた光景なのですが・・・ |
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家事を分担しているか フランス人カップルは共働きなのが普通なのですが、妻も働くのは家計に収入を入れる必要があるからという大前提があります。ですから、夫が妻だけに家事を任せているのは勝手すぎるというもの! フランスも昔は夫権が強い国でした。しかし70年代から女性が開放されるようになったのは、日本より急速に、確実に進んだと思います。1970年ころに若者だった以降の人か、その前の世代かで、かなりはっきりとカップルの姿が分かれると感じます。 お年よりの家庭では、女性が家事を受け持っていて、男性は余りなにもしないらしい。と言っても、パーティなどのときには甲斐甲斐しく働いています。 データを見つけたのが下の表(統計局のもの)。 |
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一緒に生活しているカップルの間での家事分担 (1999年)
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フランスの男性も、思っていたより家事をしていないのだなと思いました。他人のお家に行ったときに見る姿と、夫婦だけになったときの姿とは違うからなのでしょう。それに、今の50代より上の世代も含めた全体像ですから、こうなるのかも知れません。 面白いのは、「夫は手伝ってくれない」という妻は68%なのに、夫の方は40%が「手伝っている」と思っていること! まあ、6割の男性は「ささいな手伝いくらいはしている」ということでしょう。来客があったなどには、普段は何もしない夫も手伝うのは普通のことですから、それを夫の方は「手伝っている」としているのではないでしょうか? ともかく、妻だけが家事に携わっているという家庭の割合が4割に過ぎない、ということだけは確かです。男性自身がそれを認めているのですから。 夫の回答で、自分だけが家事をしていると答えたデータはありませんでした。まさか残りの20%は、自分だけが家事をしていると答えたわけでもないと思うのですが・・・。 もっとも男性が家で粗大ゴミになっているかは、このデータからは見えません。日曜大工、庭仕事などに関しては、フランスの男性はマメにやりますから。 |
作成: 2005年2月 |
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