男女別就業率 (2003年)
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労働時間 フランス人の労働時間平均は、年間1,561時間(2003年)。ヨーロッパ連合15カ国のうちで最低になっています。 ちなみに、日本は1,864時間。年に300時間違うわけですが、もっと差は大きいと思っていました。フランスでも商店の自営者などは労働時間が長いからのようです。 フランス人は職業生活と私生活を両立させることを理想としています。職業生活が私生活を邪魔しているかというアンケートの質問には、「全くない」と答えた人が57%もいます。幸せ! 「たまには」は28%、「頻繁に」は10%、「かなり頻繁に」は5%。日本は逆になるのではないでしょうか? |
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仕事のストレス それでも、フランス人のストレスは大きくなっているのだそうです。サラリーマンの3人に1人にはストレスがあると見られています。医者にかかる場合にストレスが原因になっているものは、3分の2にもなています。 特にストレスが多いのは管理者たち。仕事が重過ぎると思う管理者は65%(1992年には43%だった)。5人に1人は強壮剤や睡眠薬を着用していると見られています。 確かに、これは友人たちを見ていても感じます。フランスの会社ではトップダウンなので、トップの責任は重い。平社員は気楽に仕事を放り投げて帰宅できるのですが、残った仕事をしょわなければならないのは管理職の人たちなのですから。給料の差があるのだから、フランスの方が自然と思ってしまいますが。 工員をしている人たちのストレスもたまってきたようです。週35時間労働になってからは、同じ時間で以前の仕事をするように強要される。日本で生まれたトヨタ方式(ジャスト・イン・タイム)も、フランスの工場に浸透してきた。首切りの心配もある。 サラリーマンの10人に1人は、仕事のストレスによってドクター・ストップをかけられた経験が少なくとも1回はあるそうです。でも、これはフランスのドクター・ストップが日本とは違うことを加味しなければなりません。ちょっと意気消沈したくらいで、2週間も休みをもらった友達もいますから。 医者が「少し休みなさい」と言えば、企業側は「働け」とは言えないのです。給料を差し引けるので、企業側には大きなマイナスにもならない。病欠した人は、給料を健康保険から補填してもらいます。 |
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作成: 2005/02 更新: 2008/01 |
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