巨大サイズのモリーユ
キノコの中毒はひどいそうなので、見慣れないキノコは不安です。
隣の家では庭の芝生にモリーユらしいキノコが生えたことがあったのですが、怖くて食べられないと言っていました。どうやら除草剤には鉄分が入っていて、それがモリーユの繁殖を促したようです。
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右の写真は、私がブルゴーニュ北部で収穫した巨大なモリーユです。
このくらい大きいと遠くからも見えるし、色も薄いので目だってみえました。
喜んで家に持ち帰ったのですが、実は食べられるのかどうか不安でした。普通に見慣れているモリーユとはサイズが余りにも違うからです。
下は朝市で買った普通のモリーユです。下に敷いているものが同じなので、柄との比較でキノコの大きさの違いがお分かりいただけるでしょうか?
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左は乾燥したモリーユ。右は採りたてのモリーユ |
モリーユの種類は3種類あるそうです。黒いのが最高で、私が見つけたような白いモリーユはランクが下がります。確かに、黒いものより香りは少なかったです。
モリーユ茸の種類
フランスでは、薬局にキノコを持っていけば、毒キノコかどうかを判別してくれるそうです。薬剤師はキノコの鑑定をする役割も担っているそうです。とはいえ、ご迷惑をかけるわけですから、遠慮してしまって聞きに行く人は少ないのではないかと思います。
それでも、キノコのシーズンになると、ショーウインドーに色々なキノコを並べて見せている薬局もあります。
【モリーユ茸の見分け方】
モリーユを写真で見せているサイトがありました:Les morilles et champignons apparentés
写真をクリックすると、拡大写真が出ます。
フランス語のサイトですが、モリーユをグループに分けて、各グループの下にある皿のマークでランク付けを表しています。グループは、白いモリーユと黒いモリーユに分けています。
黒いモリーユの方は、さらに2グループに分けています。始めのは見つかりにくいモリーユの種類。2番目のがよくあるモリーユです。
このページには続きがあって、モリーユと似ているけれども違う種類のキノコを紹介しています。ここでも、お皿マークと写真で見分けられます。少し似ているキノコですが、皿マークが1つというのもあります。
ガイコツのマークが付いているのは死に至るほどの毒キノコですが、このくらいはっきりと違っていたら見分けられますね。
大切なことなので、このキノコに関するサイトで使われているマークの説明をしておきます。
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食べられる |
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まずくて食べられない |
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条件によっては食べられる |
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有毒 |
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死にいたる毒キノコ |
「Cru」と書いたものの横に赤いバツ印はついているものは、「生(cru)では食べない」という意味です。皿マーク(食用キノコ)の横にある「Cuit」の文字は、その逆で、「加熱」を意味します。 |
毒キノコ シャグマアミガサタケ
骸骨マークが付いているキノコの一つに、シャグマアミガサタケ(Gyromitra esculenta)がありました。日本でも猛毒キノコとして知られているようです。
正しく調理して毒を抜けば食べられるのだそうで、フィンランドでは美味とされているのだとか。日本人がフグを珍重するようなものでしょうか?...
Wikipedia仏語ページの説明によれば、このキノコの毒性の度合いはまちまちなのだそうです。寒冷地に生えているものは毒性がかなり低いと聞くと、フィンランドで美味とされる理由が理解できますね。
フランスでは、1991年の法律によって、このキノコの販売は禁止されているそうです。
北欧に行って結婚することになった日本の友人が、現地の日本人仲間とキノコ狩りに行って、それを食べた彼女の旦那様となるべき人が毒にあたってしまったという話しがありました。このキノコだったかも知れませんね。
長いこと入院することになり、恐ろしく苦しんだらしいです。彼女自身は全く中毒症状はありませんでした。それで、彼女が自分を殺すつもりで食べさせたという被害妄想になり、結局、二人は別れてしまいました。毒キノコには注意しましょう! |