野生のチコリ (キクニガナ) Chicorée sauvage |
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夏の強い日差しを浴びて咲く野生のチコリ。キク科の植物。
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Chicorée sauvage
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道端にいくらでも咲いている花なのですが、とても美しい空色です。
ただし花は夜が明けると開き、昼頃には閉じてしまいますので、午前中のドライブのときにたくさん咲いている姿が見えます。
薬草
根と葉は、消化や鎮痛などに効果もある薬草となるのだそうです。
若い葉はタンポポのようにサラダして食べることもできるそうですが、私は食べてみたことはありません。
おそらくタンポポの葉のようには美味しくはないのだと思います。チコリを取っている人は見たことがありませんので!
また、タンポポの葉は農家が栽培してもいるのですが、こちらは店頭に並んでいるのは見たことがありません。 |
チコリとは?
この植物のフランス語名は「シコレ・ソバージュ(野生のシコレ)。日本語にすると「チコリ―」あるいは「チコリ」、「キクニガナ」となるようです。フランスでは冬野菜の「アンディーヴ(endive)」も、日本語では「チコレ―(チコリ)」と呼ばれています。
アンディーヴは、露地野菜がなくなったフランスの冬には大活躍する野菜です。サラダとしても食べられるし、煮込みやグラタンにもできます。
野菜のシコレ(フランスでいうアンディーヴ)は、地上に出ている部分を切り取ってから、ダイコンのような大きな根に小さな白菜のようなものを出させた形で栽培します(こちらの写真をご参照ください)。従って、青い花が咲く野生のシコレーと、野菜のアンディーヴが同じという風には想像できません。
日本では珍しいアンディーヴを育てているサラダコスモという会社があって、その工場(ちこり村)を見学したときの展示で、私には見慣れたシコレの青い花を見て、アンディーヴと同じファミリーなのだと納得しました。
ちなみに、フランスで食べるアンディーヴは独特の苦みがあるのですが、国産の方は癖がなくて食べやすい野菜に改良されていました。
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チコリ・コーヒー
根を乾燥したものはコーヒーのような飲み物になるそうです。50年くらい前のフランスの田舎では、コーヒーの代わりにかなり愛用されたようです。そのまま、あるいはコーヒーに混ぜて。今日でも、カフェインのないにコーヒーとして飲む人もいるようです。
コーヒーの代わりに使用されるのは、野生のシコレの Chicorée à café と呼ばれる種類のようです。
特にカフェオレのようにミルクを入れたものがおいしいらしいです。
日本でもチコリのコーヒーの愛好者はいるようで、何種類も市販されていました。
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作成: 2003年7月 更新: 2009年10月 |