メフィスト編集長 (Méphisto)より

ボクの個猫的な話し・・・
  
フィラエがいつも塀を超えるのに使っていた木の前で待つボク・・・
 ボクが落ち込んでいたとき、「猫の雑貨屋 Le Chat」というサイトの掲示板に書き込みをしました。店長さんの家にいたニース君が天国に行ったときの感動的な話しが、どこのページに書いてあったのか聞いてみたのです。【店長さんのお返事で、2004年2月13日に書かれた「おちびのニース」というページだと教えてもらいました】

 ボクの書き込みを見るには、掲示板のページから入って、ページの一番下にある「NEXT」をクリックしながら、右の写真が入っている2004年5月27日のメフィストからの書き込みまで行ってください。

 フィラエが家に帰って来なくなったと言ったボクに、たくさんの励ましのお言葉をくださったのが見えるはずです。ボクたち兄弟はずいぶん励まされました。特にサイトの店長さんは、ボクのことを本当に気遣ってくださっているのが伝わってくるので、涙がでちゃいました。猫グッズを売っているお店なのだけど、本当に猫が好きな人たちが、猫たちを幸せにするために仕事をしていらっしゃるのだろうなというのが分かります。

 フィラエが帰ってきました! という報告を入れたら、どんなに喜んでくださるだろうか?・・・なんて想像したりもしました。でも1ヵ月たった今も、フィラエは帰ってきません・・・。

 心配してくださった皆さん、本当にどうもありがとう。フランス式に心からのキスを送ります!!

花が好きだったフィラエは、
こんな庭に咲く花では飽き足らなくて、幻の花を探しに行ったのかも知れません・・・
 これだけボクが探しても見つからなかったのだし、近所の人たちも見かけていないと言うのだから、フィラエはどこか遠くの家に住むようになったのだろう、と思うことにしました。

 フィラエがいなくなってから少したってから、ボクたちの家には見知らぬ猫が食事に来るようになりました。『異邦人』という小説を書いたアルベール・カミュのファーストネームにちなんで、アルベルティーヌという名前が付けられました。たぶん女の子だろうから、アルベールという名前を女性形にしたのだ、と家の人は説明していました。

 ボクたちが拒否する食べ物、たっぷりとワインを入れたソースで煮込んだ肉料理の残りものまで食べています。ボクなんかは鼻も向けたくないソースなのだけど、気難しくない子なのだろうと思います。それとも、もしかして野良猫をしているうちに、アル中になったネコなんだろうか?・・・

 アルベルティーヌを見ていて、フィラエもどこかで、好物だったヨーグルトを食べ放題にできる家を見つけたのかも知れないと思いました。

 いなくなったネコが2カ月も6カ月もしてから帰ってきた、と言ってくださる方々もありました。いつかフィラエがひょっこり帰ってきて、また兄弟3猫で暮らせると嬉しいけれど、彼女が幸せでいてくれるなら、それでも良いと諦めなければなりません・・・。

 生きていくうえでは「ページをめくらなければならない時があるものなのだ」と、ボクに言う人もいたし・・・。・・・。・・・。
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