フランスの
5月1日の風習
Le 1er mai
メーデー Fête du Travail

フランスの5月1日は、少し特別な日です。

まず、この日はメーデー。それよりも、大切な人に1年の幸運を祈ってスズランを贈る日。それから、今ではめったに見られなくなった風習も田舎には残っています。

ヨーロッパに本格的な春が訪れるのは5月。昔は5月が新年だったために、特別な日になっているのかも知れません。

メーデー

幸運をもたらすスズランを贈る日

適齢期の娘さんがいる家には...

イタズラをする日

5月1日はメーデーで、フランスでは国民の祝日となっています。

この日には、よほどのことがなければ働きません。テレビのニュースでは、この日に開店している商店では、従業員に2倍の日給を支払っていると言っていました。

 フランスのメーデーはいつできたのか?

1886年、アメリカの労働者たちは8時間労働を要求して5月1日にストライキとデモを行ったのですが、死者を出してしまいました。このことを受けて、1889年にパリでフランス革命百年を記念して開かれた国際労働者会議では、5月1日を「国際的一大示威行動日」と決定したのがメーデーの起こりといわれています。

労働8時間、睡眠8時間、余暇8時間その翌年からデモ隊は3つの要求を掲げます。8時間の労働、8時間の睡眠、8時間の余暇。

この3つの要求のシンボルとして赤い三角形マークが使われました。その後、シンボルは野バラに置き換えられたのですが、1907年には赤いリボンで結んだスズランの花束とされます。

第2次世界大戦中でドイツの占領下にあった1941年、労働者の人気を呼ぼうとしたヴィッシー政権は5月1日を労働の祝日(Fête du travail)と定めます。

フランスが開放された1947年、政府はこれを引継いで5月1日を有給の休日としました。


今日のヨーロッパでは殆どの国で5月1日はメーデーとされていますが、スイスとオランダにはなぜかないようです。また、イギリスでは5月の第1月曜がメーデーとされており、アメリカでは9月の第一月曜日が労働者の日となっているそうです。

フランスの5月1日の風習

メーデー

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