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フランスのクリスマス
クリスマス・ケーキは薪の形
(ビュシュ・ド・ノエル)
Bûche de Noël |
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フランスの伝統的なクリスマス・ケーキは、暖炉にくべる薪の形になっています。その伝統から、クリスマス・ケーキは「クリスマスの薪(bûche de Noël)」と呼ばれます。
日本では伝統的なクリスマスケーキは丸いデコレーションケーキですが、フランスのは暖炉にくべる薪の形をしたケーキなのです。
フランスでは暖炉は今でも普通に使われています。昔の民家に暖炉は欠かせないものでしたが、セントラルヒーティングが普通になった今日でも暖炉には魅力があるので使われています。新築の家でも暖炉をつくることは多いです。

暖炉で使う薪の需要があるおかげで、フランス森はとても手入れが行きとどいています。
写真は薪として切られた木。これを運んでから、半分に切って薪として使います。 |
右の写真は私が買った小さなクリスマス・ケーキ。伝統的なものは生クリームとチョコレートでこってりしていて胃に重いので、シャンペン入りムースの軽い味のものを選びました。
薪の形はしていません。それでもやはり、横長の形をしています。
クリスマスケーキに蝋燭をたてて燃やすのは、ヨーロッパのどの国にも昔からある習慣なのだそうです。太陽に敬意を払うということから行われるのだとか。
では、フランスでは薪の形をしたケーキなのはなぜか?・・・
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フランスのクリスマスケーキが薪の形をしている理由
フランスのクリスマスケーキが薪の形をしているのには理由があります。昔は、大きな薪一本を12月24日から1月1日まで燃やし続けるという習慣があったのにちなんでいるのです。
その薪を燃やすのは居間にある暖炉。ずっと燃え続けてくれなければならないのですから、とても大きな薪である必要があります。とても固い木とか、古木です。できれば果実のなる木が最高でした。
フランスでは、家長が水(時にはワイン)と塩をかけて薪を祝福するという慣わしがあるそうです。薪を動かすには専用の道具があるのですが、このときは使わないで手でしなければならないというのも風習。
灰がたくさんできれば、その次に来る夏は豊作。薪が燃える火で人間の影が壁にできたら、その年に家族の誰かが死ぬという恐ろしい占い・・・。
フランスには今でも暖炉がある家庭が多いのですが、お正月まで薪を燃え続けさせるなどという習慣を続けている家があるのでしょうか?・・・
ともかく、そういう習慣にちなんで、薪の形をしたクリスマスケーキが作られました。それが1945年。比較的最近のことなのですね。
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* フランスの家庭にある暖炉はどんな形をしているのか?
サイト内にも暖炉の写真が幾つか入っているのでご覧ください。
「ブルゴーニュの日々」コーナー: バーベキュー (2)
「ネコのおしゃべり」コーナー: サンタクロースって、いつ来るのかな?…
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作成: 2003年12月 更新: 2007年12月 |