メフィスト編集長 (Méphisto)より

クリスマスが近づいたのに、
サンタクロースが捕まったので大騒ぎ!
En attendant le Père Noël...

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 クリスマスが近づきました。ボクもサンタクロースに変身して記念写真をとってもらいました。

 郵便受けには、スーパーマーケットなどのクリスマス宣伝パンフレットがいっぱい入ってきます。

 ネコがプレゼントを選ぶためのカタログも届きました。

 普通は何をプレゼントしようかと考えるときに見るのでしょうが、「これが欲しい!」と言う場合にも使えます。

 ボクは、プレゼントをしたり、もらったりするのが大好きです。女の子には、誕生日でもないのにネズミをプレゼントしたりすることもあります。

 実は、テーブルにおかれたネコ・グッズの写真を見ていたら、宣伝カタログではなくて、女性雑誌のネコ特集号だったことが分かりました。でもプレゼントを選ぶカタログとして使えることには変わりません。

 ともかく色々な商品の写真がでているので、その中からサンタクロースに持ってきてもらうものを決めようと思いました。
 「猫の木」というのが良いかな〜・・・。

 パリに住んでいるエルミネットとミーシャのアパルトマンには、彼女たちのパパがアメリカから輸送させた、すごい立派な猫の木があると聞いていたので、ボクも欲しいな〜、とかねがね思っていたのです。

 アメリカから輸入したのは10年近く前だったそうです。その当時はフランスでは珍しかったのですが、最近はあちこちで売られるようになりました。右の写真は、それを売っている店のものです。

 ネズミがぶらさがっていたり、爪とぎ用のザラザラな部分があったり、隠れ家になる小屋があったり、ビロードの止まり木にはネコの足跡がついていたりして、それぞれ工夫しています。

「ネコの木をプレゼントしてもらおうと思うんだ」

 そう友達に話したら、ボクたちは本物の木に登れる身分なのだから、マンション住まいのネコのためにつくられた猫の木なんかバカらしいと言われてしまいました。

 そう言われれば、確かにそうかも知れません・・・。

 それにサンタクロースは、袋に入りきれないような背の高い猫の木なんかは持って来ないだろうとも言われました。

 安っぽい木だったら、本物の木の方が良いかも知れない・・・。やっぱり、フォアグラまるごと(だって、いつも少ししかくれないのだもの・・・)などのような、食べ物がいいかな?・・・

 というわけで、悩んでいるこの頃です。
  ・・・と、先日ここまで編集日記に書いたのですが、「サンタクロースが捕まった!」というニュースが流れてきました! 2003年の12月のことです。

 ヒゲぼうぼうのサンタクロース、少しずつ違って色々な顔があるけれど、本当のサンタクロースはこの人だ! と思わせる人が、地下の穴倉に隠れていたところを拉致されたのだそうです。

 なんということでしょう! 捕まった人は「サダム・フセインだ」と名乗っているそうですが、ニュースでは盛んに「彼に間違いない!」と騒いでいます。

 誰でもサンタクロースだと分かってしまう顔なのです。「ル・モンド」という、フランスのインテリが読む新聞でも、第一面で、プレゼントがいっぱい入った袋を背負ったその人の漫画を出していました。

 サンタクロースが捕まってしまったということは、今年はクリスマス・プレゼントがない!という意味なのでしょうか?!・・・

 夜には近所のパトロールに出るのですが、最近は色とりどりの小さなランプがあちこちでチカチカしているので目がクルクルしてしまいます。

 最近の世の中は何だかおかしくなっていると感じて、心配になっています。良い新年を迎えられると良いのですが・・・。
2003年12月

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