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機械収穫では、ブドウが移されたトラクターの荷台にはジュースになった液がかなりありました。それでブドウも濡れて光って写っています。ブドウの粒がとれて茎だけになったものも入っています。 
 
手摘みの方は、ブドウの房が全く痛んでおらず、そのままの形で残っています。ここからブドウの粒を選抜することもあるそうです。 
 
見学した手摘みをする農家では、収穫したブドウを乗せるトラクターの荷台は幾つかの大きなケースに分けてブドウが入れられていましたが、農協の機械収穫では大きな荷台にどっと移されていました。 | 
 
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 途中で通ったところでは、小さなケースに小分けしているところもありました。 
 
写真のようにプラスチック・ケースではなく、昔ながらの木のケースに入れているところさえありました。 | 
 
 
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機械収穫だから悪いワインができるとは限らない
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ワインの質がどこまで高くなるかは、こんな収穫のときからも大きく変わってくるのだ!と学んだ次第です。 
 
やはり手摘みの方が格段に良い、という結論のようになってしまいましたが、そうとも一概に言えないような気もします。 
 
私が好きなブルゴーニュ南部では、機械で収穫していても、それはそれはおいしいワインをつくっている農家があります。こうしたワインは値段が安いのに、普通の高ランクのワインよりもおいしいくらいなのです。ですから、一概に手摘みと機械摘みというだけではワインの質は決まらないと思います。 
 
それでも、私が機械収穫をする農家でもおいしいワインがあると思い浮かべるのは、すべて白ワインです。シャブリというブルゴーニュ北部の白ワインも機械収穫が多いと聞いています。思い出せば、私がいつも買いつけをするボージョレー・ワインをつくっている農家は、ワインの価格は安いのですが手摘みで収穫しています。 
 
やはり機械収穫には限界があって、白ワインにするブドウでは問題が少ないと言えるのでしょうか?... |