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冬のフランスには、その時期に食べるというお菓子が多いと感じます。みなキリスト教のお祭りにちなんでいるのですが。 まずクリスマスケーキ。年が明けると、エピファニーという祝日に食べる「ガレット・デ・ロワ」がパン屋さんやケーキ屋さんに姿を現します。 それが姿を消すと、店頭に並ぶのは「ベニエ」という揚げ菓子。マルディ・グラの祭日に食べるお菓子です。 このガレット・デ・ロワとベニエの間にも、キリスト教の祭日にちなんだお菓子があります。 それが2月2日の「ろうそく祝別の日」に食べるというクレープ。 |
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クレープ (crêpe) |
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これは家で簡単につくれるので、ケーキ屋さんに並ぶこともないので、2月2日にクレープを食べるというのは、ともすれば忘れがちになります。 「ろうそく祝別の日 (La Chandeleur) 」という祭日は、クリスマスから40日目にあたる2月2日。 なぜこの日にクレープなのか? その昔、ローマ教皇ゲラシウス1世が巡礼者をねぎらってクレープを与えた(5世紀)ことに由来しているそうです。 クレープは、マルディ・グラにも食べるともされています。 クリスマスケーキやガレット・デ・ロワはその時期にしか食べないのですが、クレープはこの時期だけというものではありません。 クレープの本場はブルターニュ地方とされていますが、ある程度の規模の街には、どこでもクレープ専門のレストランがあるように思います。 |
サイト内の関連ページ: クレープのレシピ |
作成: 2006年2月 |
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