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フランス人に好きな色を聞くと、青と答える人が最も多いのだそうです。そういえば、フランスのサッカーチームのユニフォームも青で、応援するときには「アレー、ブルー!」と言って応援しています。 「ブルエ(bleuet)」と呼ばれる花は、日本では「矢車草(ヤグルマソウ)」と呼ばれることが多いのですが、正式には矢車菊(ヤグルマギク)。花は直径2~3センチくらい。 国旗の色となる三つの花の中で、一番繊細な形をしています。花屋さんで売られているのはおおぶりで、野生の花の美しさからはほど遠いと思います。 ヒナゲシを花瓶に入れるとすぐに枯れてしまいますが、この矢車菊も花瓶に活けることがありません。麦畑などに生えている矢車菊は茎がクニャクニャしていてるし、枯れた部分も多いので、花瓶に活けようと整えるには時間がかかるのです。やっと活けてみても、翌日には枯れた花なども出てくるので、また整えなおし...。 というわけで、遠くから眺めるにはきれいですが、花瓶に活けるという花ではないと結論しています。 |
Bleuet des champs (Centaurea cyanus) |
ヒナゲシ、マーガレット、ヤグルマギクがそろっている麦畑の写真をとりたいと、もう数年間思ってチャンスを待っているのですが、どうも3拍子そろった風景には行き当たりません。 ヒナゲシの花は大きいので写真で目立つのですが、ヤグルマギクは特に小さいので、うまい具合にトリコロールの3色で染まった景色などという写真はとれないのです...。 |
麦畑の中に矢車菊、道路沿いにヒナゲシが生えていた田舎の風景 マーガレットがなかったので三色旗の色にはなりませんでした・・・。 |
麦は青味がかった緑色をしています。それで麦畑に咲いているときは、ヤグルマギクがとても見えにくいです。 見かけるのは、いつも畑の中に紛れて生えている姿。茎がしっかりしていないので、何か支えられるものがないと自立できないのでしょうか?... 透き通るように美しい青い花弁なのですが、意気地がないヤツだ...などと思ってしまって、最近はヒナゲシの方が好きになっています。 |
作成:2004年7月 |
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