Salutations à la française (4) 挨拶に戸惑うのは日本人だけではない (1) イントロ | (2) 挨拶するときには、思い出さなければならないことがある (3) 何回キスするか? | (4) 挨拶に戸惑うのは日本人だけではない |
フランス式挨拶は、ヨーロッパの中でも特殊? おもしろいビデオを見つけました。 私たち日本人はフランス式の挨拶に慣れるのに時間がかかります。でも、お隣のドイツからフランスにホームステイに来た子どもたちも、キスの挨拶には戸惑うのだそうで、どこがフランス式挨拶の問題なのかを紹介しています。 |
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フランス語が苦手の方のために、つたない要約を付け加えておきます。 ドイツでは握手の挨拶が普通なのだそうで、ホームステイに来た子どもたちは受け入れの家庭で戸惑ってしまうのだそうです。 どちらの側からキスを始めたら良いか分からないとか・・・(私自身も、未だに法則を見つけていません!)。 ビデオでは、キスの挨拶をするときの問題を、4つに分類しています:
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キスの挨拶は不便でもある 上に紹介したビデオはよく説明ができていると思います。例えば、1番目のポイントに出てくる話しで、友達が集まったパーティーに最後に行くと、みんなにキスの挨拶をして回るのに時間がかかって、食べ物にありつく前にお腹がすいて死にそうになってしまうなどという指摘! 実際、みんなに挨拶して回るのは大変だというのは、フランス人たちだって感じています。2回くらいならともかく、4回ずつするのなんて、時間が非常にかかります! 私の友達の中には、パーティーには一番乗りすることにしているフランスが何人かいます。そうすると、後から来た人たちが挨拶に回って来るので、自分は動かないですむから楽だとのこと。なるほど〜、と感心しました。 同じことは、パーティーの最後でもおこります。先に帰る人は、その場に残っている人たちに挨拶してまわらなければならない。これも、最後まで残っていれば、先に帰る人たちが挨拶に来るのを受け入れていれば良いだけなので楽です。 やたらにキスをして挨拶をするのは大変だ、とフランス人たちも感じているようです。年配の人たちは言います。昔は今のようにはキスの挨拶をしていなかった、と。つまり、ビデオででてくるドイツ人たちと同じように、家族のようにごく親しい人たちの間とか、久し振りに会うや長いお別れの前のように特別な状況でキスしていたとのこと。 その後、親しい友達とはキスをするというようになって、最近は初対面でもキスしてしまうようになった。特に、若者たちは躊躇なくキスの挨拶をする、と年配者たちは観察しています。 どうしてそうなったのだろう? などと、彼ら自身言っているので、この挨拶の歴史的経過を知りたいと思っているのですが、答えを見つけていません。 昔はそんなにキスの挨拶などしなかったと言っていたのはブルゴーニュの人たちです。案外、パリあたりから流行がきたのかなとも思っています。 |
2008年9月 |
フランス式挨拶の仕方 目次 |
(1) イントロ | (2) 挨拶するときには、思い出さなければならないことがある | (3) 何回キスするか? | (4) 挨拶に戸惑うのは日本人だけではない |
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