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Page 3: マリアンヌ: 共和国のマスコット女性
Page 4: 雄鶏: フランス人気質にぴったり
Page 5: 参考文献、URLリンク

 雄鶏: フランス人気質にぴったり (le coq)


フランスエンブレム
モチーフマルチワッペン
ニワトリがフランスを象徴するものとして使われていることにお気づきになっているでしょうか?
正確に言うと、オスの鶏(coq: コック)です。

フランスという国を現すとき、マリアンヌは女性に体現されたシンボル、そして雄鶏で男性としてのシンボルもあるわけです。公平にできています!


スポーツでもナショナルチームは雄鶏マーク

フランスと雄鶏が結びついていることは、フランス代表選手たちのユニフォームに付いているマークでおなじみではないでしょうか?

例えば、サッカーチームのユニフォームの胸には雄鶏マークがついています。

ラグビーも同じように雄鶏マークを採用しているそうです。
     

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フランス人の祖先ゴロワから

フランス人の祖先のことを、フランス語ではゴロワ(gaulois)と言います。日本語ではガリア人と言う単語です。

ラテン語ではGallus。この言葉は、雄鶏とゴロワの両方を意味します。フランス語でも、鶉鶏(じゅんけい)類はgallinacésです。

これが、フランスのシンボルとして雄鶏をシンボルとして使うようになった起源だと言われています。

フランスで絶大な漫画『アステリクッス』

ガリア時代、唯一ローマ軍に対抗していた小さな村のお話し。

主人公アステリックス(左)も、鳥の羽のような帽子をかぶっています。

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富国強兵のシンボルとして戦時中に雄鶏が見直された

中世のフランスでは、ゴロワの雄鶏が、宗教と希望と信仰のシンボルとして広く使われていました。それがフランスのシンボルとして使われるようになったのは近世になってからです。広く普及したわけではありませんが、貴族時代からフランス革命期にかけて、版画や硬貨に登場しています。

しかしナポレオンは、雄鶏には強いイメージがないとして、代わりに鷲をシンボルにしました。

雄鶏がフランスの象徴として広く使われるようになったのは、第一次世界大戦のときでした。

この時代、ジャンヌ・ダルクがもてはやされるようになったのと似ていると感じます。(このことについては、「7月14日」という祭日で書きました。)


ゴロワの雄鶏とは?

雄鶏と言っても色々な種類がありますが、ちゃんと「ゴロワの雄鶏」と呼ばれる種類があります。

「ゴロワの雄鶏」と呼ばれるニワトリ


フランス人は雄鶏気質?

フランス人を雄鶏に喩えることがよくあります。

雄鶏の起源を調べてみる前の私は、夜明けを告げるのが雄鶏だから、自尊心が強いフランス人が気に入っているのだろうと、単純に思っていました。

フランス人自身、雄鶏に喩えられるのは好きなようです。

雄鶏をフランスのシンボルとすることが好まれている理由は、政府機関の発表によると(そんなことまで発表しているのです!)、次のような理由からだそうです。
  • フランス人の大半は祖先が農民であために、家畜である雄鶏には親しみがある。
  • フランス人の国民性は、鼻が高くて、強情で、勇敢で、多産であるという点で、雄鶏のイメージと合致している。
フランスを雄鶏に喩えるのは、褒めるときでも、悪口を言うときでも使われます。

ただし雄鶏は、マリアンヌのように正式な国のシンボルとして認められているわけではありません。

参考文献

なお、雄鶏のトサカの色はヒナゲシの花の色とも表現されます。
内部リンク: 野に咲く花々 > ひなげし

作成: 2003年 最終更新: 2006年7月



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