何を祝っているか (祭日、記念日、誕生日など)

大人も誕生日を祝う

 誕生パーティは、日本では子どものときしかしない人が多いと思いますが、フランスでは大人もやります。特に50歳のお祝いを盛大にする人が多いです。半世紀生きた、というお祝いです。 【参考: 田舎の家で開かれた誕生パーティ

 もちろん、誕生日や結婚記念日は内々で祝うことも多いはずです。

個人的な祝い 祝った人の割合
 誕生日 89%
 結婚記念日、出会い記念日 47%


どんな祝日がもっとも祝われているか

 トップはなんと言ってもクリスマスと新年。これはデータを見なくても明らかなことです。
218
祝った人の割合
祝いの機会 祝った人の割合 説明
 クリスマス 95%  クリスマスイヴの食事会が一般的。家族で集まることが多い。
 新年 95%  大晦日の夜を過ごす食事会。友人が集まることが多い。
 母の日 85%  戦争中の「生めよ、増やせよ」の時代に普及したそうです。
 復活祭 75%  子どもたちには卵探しの遊びがありますが、チョコレートも食べるので大人にも関係する。
 父の日 72%  母の日よりも祝う人が少ないのに注目!
 エピファニー 70%  キリスト教の祭日です。ガレット・デ・ロワを食べることを祝ったとしている。食事会でこのケーキを食べることも多い。
 革命記念日 (7月14日) 67%  ダンスパーティなども開かれるので、革命ということとは関係なしに祝いの機会を与えています。
 音楽の日 64%  もと文化大臣がつくった新しい祭日。誰でも街角で音楽を演奏して良い日。
 バレンタインデー 62%  恋人、夫婦が祝う。
 聖母お清めの祭日 61%  キリスト教の祭日ですが、全く知られていない祭日。つまりはベニエという揚げ菓子を食べるのが祝うことになります。

 最近は商店の飾り付けにハロウィーンのカボチャなどをよく見かけるようになったのですが、祝う人のランキングでは23番目に過ぎません。

 これは祝った人がどのくらいあるか、というアンケート調査です。でも「祝った」というのは、つまりは、それをダシにして特別な食事をしたか、ちなんだ食べ物を食べたか、ということを示すデータだと受け取った方が良いと思います。

 2番目の表で食べ物と関係なさそうに見えるのは「音楽の日」だけ。フランス人の多くがスズランを贈る5月1日も、上位リストには入ってきていないのです。

 それと気が付くのは、ファーストネームの祭日。キリスト教の聖人の名からとることが多いので、その聖人の祭日に「おめでとう」を言うことになります。マメな人は、カレンダーを見て、お祝いの電話をかけてきたりもします。でも、これは「おめでとう」とお言うだけで、友だち関係ではプレゼントまではしないのが普通だし、誕生日パーティを開くこともありません。つまり、やはり食べないと祝ったことにはならない、と受け取るのだと思います。【参考: フランス人のファーストネームとカレンダーの関係】

作成: 2005年2月
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