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シャンパンなどのスパークリングワインにある泡は、ボトルの中で2次発酵と熟成されることによって生じたものなのですが、グラスの中に泡が立たないと失格ですですよね。 質の悪いシャンパン、長く保存し過ぎてしまったシャンパンでは、グラスに泡が立たないことを経験しています。 でも、グラスにも原因があるのです! |
シャンパンの泡の数 シャンパンのボトル1本にどのくらいの数の泡が入っているかというのを数えた(?)研究者がいたそうです。テレビに出てきたシャンパン・メーカーの人が言っていました。 そんなものを数える物好きな研究者がいるのかと驚いたのですが、その研究者は日本人だと聞いて、なるほど... と思いました。日本の研究者って、そういう地道な研究が得意なのですよね。フランス文学の研究でも、何かを数える分野では日本人研究者が優れています。 そのテレビ番組でシャンパンの泡の数を聞いたのですが、書きとめないでいたので忘れてしまいました。それでインターネットで調べてみたら、ちゃんと出てきました。でも、大きな差があるものので、どれが本当なのか分かりません。
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フルート型が泡の立ちが良い
フランスでは、普通は右の写真のようなフリュート型のグラスでシャンパンを飲みます。 シャンパンを飲む機会はとても多いので、奇妙なことに気がついたことがありました。 泡が立たないグラスがある みんなでシャンパンを飲んでいるとき、同じボトルから注いだのに、一人だけ泡が立っていないということをご経験なさったことはないですか? グラスが汚れているために泡が立たないのかと思ったのですが、その逆でした。グラスが余りにも磨きぬかれていると、シャンパンの泡はたたないのだそうです。シャンパーニュ地方出身の友人がデモンストレーションしてくれました。 布きんでピカピカに吹き上げた方のグラスにシャンパンを注いだら、泡が立たなかったのです!
この会社で試飲したシャンパンがかなり気に入ったのでブティックで買い物をしたら、シャンパングラスを1ダース、プレゼントしてくれました。 売り子さんが言うには、このプレゼントのグラスはシャンパンの泡が立ちやすいようにできているのだとのこと。 グラスの底の部分に、見えないような傷をつけてあるのだそうです。 つまり、ツルツルのグラスだと、いくら上質のシャンパンでも泡が立ちにくいということのようです。 グラスを買うときには良いものを選んだ方が良いということになりますが、買うときにそんなことをチェックできるんでしょうか?
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シャンパンメーカーに買い付けに行ったときの試飲 |
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グラスを磨くクロスが重要 グラスの磨き方によってシャンパンの泡の量が変わるとなると、グラスを洗ってから拭くのに使う布に気をつけなければなりません。 フランスではグラスを拭くには麻が一番と言われます。特に薄手のリネンのフキンが良いのですが、私は日本で入手したグラス専用のクロスを使っています。こういう発明に関しては日本の方が優れていると思うので。
もうひとつのシャンパンの謎 グラスによってシャンパンの泡立ちが変わってくるのですが、もう一つ、シャンパンには不思議なことがあります。 ワインをこぼしてしまったときにはテーブルクロスや洋服に染みをついてしまうのですが、シャンパンは放っておいてもシミにはならないとフランス人たちは言います。赤ワインなどはかなりしつこいシミになってしまうのは経験しますが、同じように見える白ワインとシャンパンで差が出るのでしょうか? |
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作成: 2006年8月 更新: 2008年2月 | |||
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