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シャンパンというのは、とても気取った飲み物であると同時に、親しい人たちが集まって笑い転げてばかりいるような席にも溶け込む飲み物です。 圧力がかかっているので、上手に開けないとボトルからこぼれ出てしまうだけではなく、グラスに注ぐときも泡が邪魔します。ソムリエさんがどんな風にシャンパンをお給仕するのか見てみましょう。 |
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シャンパンをグラスから溢れさせないで注ぐ方法 うまくコルクが抜けたら、それほど急ぐこともなくシャンパンをグラスに注ぐことができます。静かにシャンパンのコルクを抜く方法はこちらでご紹介しました。 シャンパンをグラスに注ぐときには緊張します。サーっと泡がたつので、うっかりすると貴重なシャンパンを溢れさせてしまうからです。 気取らないフランス人は、溢れそうになった泡に指を突っ込んでグラスからこぼれ出るのを抑えたりします。そうすると、表面張力が収まるらしいのです。でも、本来はやってはいけないことですよね! 普通のフランス人は、途中までシャンパンを注いでから中休み。泡がおさまったら注ぎ足しています。でも、それはエレガントではないそうです。 プロのソムリエさんが、どんな風にシャンパンをお給仕するかを見せるビデオがありました。画面をクリックしてご覧ください。
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コツはゆっくり注ぐことだそうです。特に、注ぎはじめが肝心。 上手にすると、こんな風に中休みすることなく一気に注ぐことができるそうです。 ・・・とは言われても、こんな風に上手には注げません...。便利そうなものがありました。
ところで、このビデオに出てくるグラスが気に入りました。 ワインとは違って、シャンパンの香りを楽しむということは余りないのですが、こんな風に首がくびれていたら、香りが登ってきそうです。 Mikasa(ミカサ ウノロジー)というメーカーのグラスだそうです。 日本語のようですが、フランスのメーカー (情報はこちらが詳しいです)。 |
シャンパングラスについては、こちらのページで書きました。 |
シャンパンは6分目に注ぐのが正式? ワインをお給仕するときは、グラスの中にかなり少なめにワインを注ぎます。新米らしいウエーターが、並々とワインを注いでしまうと、ワインそのものの味が落ちてしまうようで腹が立ちます。 それに対して、シャンパンは並々と注ぐものだと思われませんか? フランスの友人たちが催すお祝いの席やパーティなどでは、シャンパンはなみなみと注がれます。それで、グラスから溢れださないようにするのが余計に難しいのです! ところが、正式なシャンパンのお給仕は、シャンパンの香りを楽しめるように、グラスの6分目のところまで注ぐべきなのだ、と聞きました。 右の写真は、シャンパーニュ地方のレストランで食事したときに撮影したものです。ちなみに、ミシュラン1つ星クラス。 ソムリエ兼給仕長らしい人は、この高さまでしかシャンパンを注ぎませんでした。いつもシャンパンだけで食事しているレストランなのですが、このとき始めて、シャンパンが並々と注がれていないことに気がつきました。 実を言って、私はシャンパンは限りなく冷たいのが好きなので、脊の高いシャンパングラスは好きではありません。さっさと飲まないと、シャンパンは冷たくなくなってしまうからです。 すぐに飲みきって新しいシャンパンを注いでもらえば、いつでも冷たいのが飲める。それで、こんな風に少しだけシャンパンを入れているのだと思い、喜びました。 ところが、これが正式なシャンパンの注ぎ方だったのでした。 でも、ホームパーティなどでは、こういうシャンパンの注ぎ方はできないですね・・・。ケチっていると思われてしまいますから! たいていのフランス人は、グラスから溢れそうになるほどギリギリまで注ぎます。 それでも、ビデオでデモンストレーションしていたソムリエさんは、もう少し高くまでシャンパンを入れていましたね。上手なお給仕の仕方を見せていたからなのか? それとも、この特殊なシャンパングラスに合わせたからなのか?・・・ おそらく、人それぞれによって、最も良いと思うお給仕は違うのだと思います。 |
作成: 2008年2月 |
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