フランスの祝祭日

Fêtes et jours fériés en France



Page 3:   日常生活に関係する祭日一覧表
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フランスの祝祭日
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カレンダーを見て祝祭日を知る
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日常生活に関係する祭日一覧表
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学校が休みの期間
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カレンダーを見れば、いつが休みで、いつか何の祭日かというのは分かるのですが、フランスの祝祭日の一覧表を作ってみたくなりました。

ところが、移動する祝祭日があるために複雑です。特定の年について作るのでなければ、1月から順番に並べて、何の日の後には何の日が来る、とすることができないのです。それで、復活祭の時期によって左右される祭日はまとめてみました。

私なりに重要だと感じている祭日だけを取り上げています。つまり、キリスト教信者でなくても、なんらかの習慣があるために祭日の時期を知っていなければ会話についていけないもの(食べ物にまつわる風習が多いのです!)。それから、「○○の日」というようなものも入れています。

祭日に特別な人がどのくらいいるか、アンケート調査結果でご紹介してあります:
 内部リンク: 数字で見るフランス人 - 何を祝っているか




フランスの祝祭日、記念日など
表示の説明:   *ピンク色の欄は、祝祭日として休みの日
*曜日の欄が赤枠になっているのはキリスト教の祭日
*太字は、特別なことをする人が多い日
月日 曜日 祭日の名称 備考
1月1日 元旦
Jour de l'an (Nouvel an)
ヤドリ木が門松の役割を果たす。大晦日の夜のパーティーの延長として新年を祝うことが多い。
内部リンク: フランスの正月
1月6日 公現祭(エピファニー)
Epiphanie (Fête des Rois)
誕生したイエスのもとへ東方の三博士が来訪したことを祝う祭り。イエスが洗礼を受けた日でもある。
内部リンク: エピファニー

この時期、ガレット・デ・ロワというケーキを食べる習慣がある。
内部リンク: ガレット・デ・ロワ
2月2日 聖燭節、聖母お清めの祝日
Chandeleur
クリスマスから40日目、キリストをエルサレム神殿に詣でさせた日。
クレープを食べる習慣がある。
内部リンク: クレープ

** 復活祭(移動祭日)によって日付が定まるキリスト教の祭日・祝日 **

復活祭の前 -楽しむ時期:
公現祭(エピファニー)の翌日から
マルディグラまでの期間
カーニバル(謝肉祭)
Carnaval
カーニバルの祭りが催される。
揚げ菓子を食べる習慣がある。
内部リンク: ベニエ
復活祭の47日前の火曜日
(2月3日から3月9日の間にある)
マルディ・グラ
Mardi gras
謝肉祭(カーニバル)の最終日。ご馳走を食べる1週間の最終日で、厳格な断食に入る「灰の水曜日」の前日。
マルディは「火曜日」、グラは「肥沃な」の意味がある。
復活祭の前 -節制の時期:
復活祭の46日前の水曜日 灰の水曜日
Mercredi des Cendres
マルディ・グラの翌日、四旬節の初日であり、厳格な断食をする四旬節に入る日。
復活祭の46日前(四旬とは40日のことであるが、日曜日を除いて40日を数えるので実際には46日前からになる)の水曜日。
「灰の水曜日」から
復活祭前日までの期間
四旬節
Carême
「灰の水曜日」に始まり、復活祭の前日(聖土曜日)に終わる期間のこと。
復活祭の1週間前の日曜日 聖枝祭
Dimanche des Rameaux
キリストのエルサレム入城を記念する祭日。ラモーと呼ばれる枝をミサで祝福してもらって飾る。
内部リンク: 復活祭(聖枝の写真あり)
復活祭前の金曜日 聖金曜日
Vendredi saint
イエス・キリストの受難と死を記念する日。
キリスト教では金曜日は魚を食べる日とされているが、特に聖金曜日にはそうする人が多い。
*ドイツに近いMoselle県、Bas-Rhin県、Haut-Rhin県では祭日となっている。
復活祭:
3月21日(春分の日)の後、
満月の日の後の日曜日
(3月22日から4月25日の間にある)
復活祭
Pâques
チョコレート、子羊肉の料理を食べる風習がある。
復活祭の日から諸聖人の祝日(Toussaint)までを季節の良い時期とすることもある(観光施設のオープン時期の設定などでも使われる)。
内部リンク: 復活祭
復活祭の翌日の月曜日 復活祭の月曜日
(イースター・マンデー)
Lundi de Pâques
復活祭の後:
復活祭から数えて6回目の
日曜日後の木曜日
キリスト昇天祭
Jeudi de l'Ascension
キリストが昇天したことを祝う日
復活祭から40日後(復活祭の日を第1日と数えるため、実際には39日後。復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日。
5月~6月ころ:
復活祭から7週間目の日曜日
聖霊降臨祭 (聖神降臨
Pentecôte
復活祭から7週間目の日曜日。
イエスの復活・昇天後、祈っていた使徒たちの上に神からの聖霊が降ったことを記念する祭日。
本格的な春が訪れる時期であり、翌日の祭日を合わせて3連休になるため、観光シーズンの訪れとなる時期である。
5月~6月ころ:
聖霊降臨祭の翌日にあたる月曜日
聖霊降臨祭の月曜日
Lundi de Pentecôte
聖霊降臨祭(パントコート)の翌日を祭日にしたもので、キリスト教で祝うのは聖霊降臨祭の方である。
2003年の猛暑で高齢者が大量に死亡した翌年、「高齢者への連帯日(Journée de solidarité envers les personnes âgées)としてサラリーマンが休日を返上して働かせる法律ができたが、2008年からは再び休日となった(例外あり)。

フランスの移動祭日の日付を知ることができるサイト(2011~35年)

2月14日 バレンタインデー
Saint-Valentin
恋人や夫婦など、愛しあう者たちが祝う日。
内部リンク: バレンタインデー
3月の第1日曜 祖母の日
Fête des grands-meres
3月25日 (例外あり) お告げの祝日
Annonciation
大天使ガブリエルによる聖母マリアへの受胎告知を祝う日。
例外: 25日が日曜日の場合は、3月26日。復活祭が4月2日より前に来る年は、復活祭の後の2番目の月曜日。
4月1日 エープリルフール
Poisson d'avril
日本と同じように、嘘をついても良いとされる日。フランス語のエープリルフールには「4月の魚」の意味がある。子どもたちは誰かの背中に紙で作った魚をつける悪戯をする。
5月1日 メーデー
Fête du Travail
メーデーとしてデモが行われるのは日本と同じだか、その他に、スズランの花を贈るなど、フランス独特の風習もある。
内部リンク: 5月1日の風習
5月8日 第2次世界大戦終戦記念日
Fête de la Victoire (1945)
ドイツ軍の降伏、第二次世界大戦の終結を祝う日。戦争慰霊碑参拝などの行事が行われる。
5月11日~13日 サン・ド・グラース
Saints de glace
この時期を過ぎれば、気温が氷点下に下がる危険がなくなると言われる時期。農業でもガーデニングでも、この時期を過ぎれば安心。
5月最後の日曜日 (例外あり) 母の日
Fête des Mères
母親に感謝する日であるが、多子を奨励するフランスの伝統もある。
例外: 聖霊降臨祭と同じ日になる年は、6月の第一日曜日になる。
内部リンク: フランスの母の日は、いつ、どのようにしてできたのか?
5月最後の火曜日 隣人の日
Fête des voisins( Immeubles en fête)
近所の住まいの人たちが集まって食事をするなどのイベントが行われるが、盛んに行うのは近所付き合いが疎遠になりがちな都市部のマンション住まいの人たちである。
外部リンク: La fête des voisins
6月第3日曜日 父の日
Fête des pères
6月21日 音楽の日
Fête de la Musique
誰でも路上で音楽を演奏するのがご法度になったり、無料コンサートが開催されたりする。夏至と一致することが多い。
外部リンク: オフィシャルサイト(文化省、仏語)
6月24日 サン・ジャン
Fête de la Saint Jean
夏至の時期にあたる聖ジャンの祭日の前後には、大きな火が焚かれる。
内部リンク: 夏至の祭り
7月14日 革命記念日
Fête nationale (14 juillet)
フランス革命の発端となったバスティーニュ監獄襲撃を記念する日。日本では「パリ祭」とも呼ばれる。花火大会やダンスパーティーなど、様々なイベントが催される。
内部リンク: 「7月14日という祭日」
8月15日 聖母被昇天祭
Assomption
聖母マリアの昇天を祝う日
9月 新学期
Rentrée scolaire
フランスの学校では、夏休み明けに新学期となる
9月第3週末

郷土遺産の日
Journées du Patrimoine
歴史的建造物(城、教会など)に無料で入れたり、個人が所有する歴史的建造物が特別に一般公開される週末。
外部リンク: オフィシャルサイト(仏語)
内部リンク: 歴史的建造物特別公開の日
10月第1日曜 家族の日、祖父の日
Fête des familles
Fête des grands-pères
10月31日 ハロウィーン
Halloween
フランスでは定着はしていない。
内部リンク: ハロウィーン
11月1日 諸聖人の祝日(万聖節)
Toussaint
この時期から厳しい冬が始まるという認識がある。
内部リンク: 万聖節と墓参り
11月2日 死者の記念日
Fête des Morts
諸聖人の祝日の翌日。この時期に墓参りをする風習がある。
内部リンク: 万聖節と墓参り
11月11日 第1次世界大戦休戦記念日
Armistice de 1918
第一次世界大戦を終わらせた休戦条約(armistice)終結を祝う日。戦争慰霊碑参拝などの行事が行われる。
12月24日 クリスマスイブ
Réveillon de Noël
クリスマスの前夜を祝う。家族が集まって食事をすることが多い。
内部リンク: フランスのクリスマス(ノエル)目次
12月25日 クリスマス
Noël
キリスト生誕の日。家族で集まって祝うのが一般的。
内部リンク: フランスのクリスマス(ノエル)目次
*翌12月26日は、「聖エティエンヌ(Saint-Etienne)」の祭日として、ドイツに近いMoselle県、Bas-Rhin県、Haut-Rhin県では祭日となっている。
12月31日 大晦日
Réveillon de la Saint-Sylvestre
友人たちで集まってパーティーをしながら新年を迎えるのが一般的。
内部リンク: フランスの正月

フランス本土の地域独特の祝祭日は表に入れましたが、その他にリール市では9月の始めの週末(Braderieと呼ばれる大きな骨董市が開かれる)に続く月曜日は祝日になっています。

また、フランスの海外領土には地域の風習によって定められている祝祭日もあります。それは省略しましたが、次のサイトで調べることができます:
Fêtes et jours fériés en France (Wikipédia 仏語)

移動祭日の今年の日付、自動計算をしてくれるサイトについては、 「カレンダーを見て祝祭日を知るで紹介しました。

この他、フランスはサマータイムを採用しているので、夏時間と冬時間の切り替えもあります。夏時間になるのは3月の最終日曜日(午前2時は3時となる)で、日本との時差は7時間(マイナス)。冬時間になるのは10月の最終日曜日(午前3時は2時となる)で、日本との時差は8時間(マイナス)。

日本とフランスの現在日時を表示しておきます:

祭日のほかにも、カレンダーでは学校が休みの時期を示している場合もあります。それを次のページでご紹介します。
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カレンダーを見て祝祭日を知る 学校が休みの期間について・・・  
作成: 2009年4月 最終更新: 2011年3月
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